デュラララ!!×2結 第26話 舞台探訪(聖地巡礼)
探訪日:2016/01/17
「結」2話目となる2期第26話。ラストの池袋駅前に「首」が投げ込まれるシーンをきっかけにクライマックスへ向けて一挙に話が加速し始める訳ですが、今回はその前段階。園原杏里、贄川春奈、間宮愛美、鯨木かさねの4人の女性がそれぞれの思惑のもとそれぞれの行動をする様子が描かれました。
このようにそれぞれが違う場所で違う動きをしているので、登場地点もばらばら。60階通りや乙女ロードなどの東口界隈も、西側の西池袋公園も、どちらも登場していました。
第26話Aパート
冒頭は数カットに渡り池袋各地の様子を映しだすシーンから始まります。その中から場所の特定できる2カットを紹介。
まず初めに女性が待ち合わせをしているとおぼしきシーンは池袋駅東口。西武口とも呼ばれる、南側にある方の出口です。現在改装工事中のため仮設の柱と囲いがされていますが、作中でも同じ景色が描かれていたのでロケハン写真もわりと最近撮影されたモノなんだと思います。
1
池袋駅西武口
2カット目は街中を歩く親子。これは東池袋駅近くにあるタワーマンションのふもと、日出町第二公園交差点付近です。
2
東池袋の日出町第二公園付近
しばらく場面が飛んで、現在臨也に協力している贄川春奈が間宮愛美に「首」を渡し、その結果「自由」になってアジトのマンションを出て行ったシーン。現在アジトとしているマンションのモデルはわかりませんでしたし、どの辺にあるのかも推定出来なかったのですが、そのマンションを出てすぐの所として描写されていたこの景色にはモデルがありました。ただ、モデルが有ると言っても完全に一致する景色が実際に存在するわけではありません。どういうことかというと、このカットの背景画は、池袋に実在する建物をあちこちから集めて切り貼りして作られているからです。
詳しく見ていきますと、まず右端の建物。これは60階通りにあるサンリオのショップが入ったビルがモデルでしょう。一番下の所にハローキティのようなマークが入っているのが分かります。
3
パーツその1:60階通りにあるサンリオショップ
そのすぐ左隣にあるビル、これは池袋駅東口の西武百貨店でしょう。「【」の文字を横にしたような壁面が特徴的です。
4
パーツその2:西武百貨店
以上のように右側の景色はこの2つのパーツが組み合わさって出来たモノです。左側の木々など他のパーツは特定できていませんが、これもどこかにあるのかも知れません。
ページ上部へ戻る
第26話Bパート
Bパートも引きつづきいろんな人がいろんな所で行動をしています。初めに登場したのは鯨木かさね。「自由」になった途端思いも寄らぬ行動に出たこの人は、アニメイトのコスプレ専門店「ACOS池袋本店」でネコミミカチューシャを大量購入しますwwエンディングにも「ロケハン協力」として書かれていましたね。
5
ACOS池袋本店。旧アニメイト池袋本店ビル。
この景色も先ほど同様切り貼りが行われているようで、作中画像の中央奥に見えている高層マンションはおそらく写真の右端に映っているもの。作中画像でそのマンションのしたに描かれている茶色いビルはモデルが分かりませんが、そこに貼り込まれているロゴは1期の頃から使われている、60階通りにあるケンタッキーフライドチキンのカーネルおじさんをちょっとアレンジしたものです。
6
鯨木かさねとは血縁関係にある事がナレーションで明かされた聖辺ルリの広告が貼ってあるのはACOSから乙女ロードを進んだ先の交差点。
7
8
一方その頃贄川春奈は60階通りの入口からハンズの方へ向かって歩いて行きます。
9
60階通り入口
10
60階通りのセガのゲーセン。作中ではちょっと変わってますが「一番くじ」ののぼりもちゃんと有ります。
さらにかさねと愛美も60階通り入口の横断歩道ですれ違います。
11
12
13
かさねがその後向かったのは駅を挟んで反対側、西池袋公園。東口の喧噪とはうって変わって静かな公園なので、やりたいことをじっくり考えるのはまあ最適な場所と言えるでしょうかw
14
15
一旦場面は贄川春奈のもとへ戻って、引きつづきセガのゲーセン付近。
16
17
また鯨木かさねのシーンに戻り、西池袋公園。彼女が寄りかかった木もちゃんと実在します。作中と季節が違って真冬なのでだいぶ殺風景な写真になってますが…
18
19
左後ろにある時計の付いた東屋は老朽化のため近々撤去されるようです。
20
21
またまた場面変わって、那須島先生を探して歩いていたと言う贄川春奈が杏里の前に現れるシーン。これも先ほどかさねがいたのと同じACOS(アニメイトサンシャイン)の前です。
22
23
24
25
ここの景色も切り貼り(もしくは単に書き替えただけ)が行われており、右側の景色は全く一致しません。
そして今回ラストの重要エピソード、池袋駅前にセルティの首が投げ込まれるという事件が起こった現場です。場所は池袋駅東口、西武口とドンキホーテの間にある横断歩道の中洲状になっている場所。作中のニュースでも報じられているとおり池袋駅周辺でも有数の人が多く集まるスポットなので、そんなところに生首が投げ込まれたらそりゃ大騒動なんてもんじゃすまないレベルになるかと思います。
26
セルティの首が投げ込まれた東口の駅前
そんな大騒動を臨也に嫌がらせをするため「だけ」に起こしたという愛美は、事件を完遂したという満足感からか楽しそうに歩いています。これはグリーン大通りの常陽銀行付近でした。
27
28
ページ上部へ戻る
今回の探訪は以上です。
やはり今回の特徴は実際の風景を切り貼りして作られた背景画が複数あったということでしょうか。紹介しなかったモノの中にも、狩沢の元を尋ねるために杏里が門田の入院する病院を訪れたシーンで、エレベーターに貼られたフロアガイドが(本来病院のハズなのに)羽田空港国際線ターミナルの案内が貼られているなんてこともありました。この手の「素材だけ切り貼り」というパターンは実は前にも少しだけ確認されているのですが、Aパート最後の贄川春奈のシーンのように風景全体で切り貼りされていたのはあまり見た記憶がありません。このように実在の景色から一部を切り取ってアニメの背景画として用いるという手法は、他のアニメでは時々見ることが出来ます(当サイトで紹介している例としては「ハマトラ」や「俺妹」など)が、このデュラララ!!においてはこのパターン初めてかも知れません。1期の頃から含めて、今まで基本的に池袋の街を忠実に描いていたのに急な方針転換。どんな意図・目的だったのかちょっと気になるところです。
デュラララ!!舞台探訪シリーズ
デュラララ!!探訪 総合TOPへ
◆テレビアニメ第2期「結」
オープニング映像|
第25話「袖すりあうも多生の縁」|
第26話「猫の首に鈴」|
第27話「同舟相救う」
第28話「血は水よりも濃し」|
第29話「闇に惑う」|
第30話「乗りかかった舟」|
第31話「犬猿もただならず」
第32話「虎は死して皮を残す」|
第33話「薄氷を踏む」|
第34話「以心伝心」
第35話「水の流れと人の行末」|
第36話「会うは別れの始め」|
特別編第19.5話「デュフフフ!!」NEW!!
◆テレビアニメ第2期「転」
オープニング映像|
第13話「汝の敵を愛せよ」|
第14話「邯鄲の夢」|
第15話「縁は異なもの、味なもの」
第16話「人の噂も七十五日」|
第17話「寝ても覚めても」|
第18話「花に嵐」|
第19話「猫を殺せば七代祟る」
第20話「口に蜜、心に針」|
第21話「口八丁手八丁」|
第22話「愚か者に福あり」
第23話「同じ穴の狢」|
第24話「蛇の道は蛇」
◆テレビアニメ第2期「承」
オープニング映像|
第1話「百聞は一見に如かず」|
第2話「和を以て尊しと為す」|
第3話「泣き面に蜂」
第4話「人の踊るときは踊れ」|
第5話「一寸先は闇」|
第6話「闇夜に烏」|
第7話「モスクワは涙を信じない」
第8話「色男、金と力はなかりけり」|
第9話「日暮れて道遠し」|
第10話「この親にしてこの子あり」
第11話「覆水盆に返らず」|
第12話「艱難汝を玉にす」|
外伝第4.5話「私の心は鍋模様」
◆テレビアニメ第1期
各種予告編から|
アニメ版OP&第1話「開口一番」|
第2話「一虚一実」|
第3話「跳梁跋扈」
第4話「形影相弔」|
第5話「羊頭狗肉」|
第6話「東奔西走」|
第7話「国士無双」|
第8話「南柯之夢」
第9話「依依恋恋」|
第10話「空前絶後」|
第11話「疾風怒濤」|
第12話「有無相生」
2クール目オープニング映像|
第13話「急転直下」|
第14話「物情騒然」|
第15話「愚者一得」|
第16話「相思相愛」
第17話「有為転変」|
第18話「死生有命」|
第19話「蒼天已死」|
第20話「黄天當立」|
第21話「五里霧中」
第22話「解散宣言」|
第23話「千錯万綜」|
第24話「則天去私」|
第12.5話「天網恢恢」|
第25話「天下泰平」(先行版)
放送1年後の池袋
◆その他
コミック&原作編
更新履歴
初回記入:2016.01.17