月がきれい 舞台探訪~川越まつり

探訪日:2017.10.14-15

 「月がきれい」のOPと第10話で描かれた川越の秋の風物詩「川越まつり」。2018年は10月20日(土)~21日(日)の2日間にわたって開催です。昨年は天候に恵まれず雨の中の開催となったため、多くの山車がビニールの雨除けをかぶっての巡行となってしまいましたが、今年2018年は今のところ好天に恵まれる予報。昨年行ったけど満足いく写真が撮れなかった人はリベンジの機会ですし、去年雨で諦めた人、もしくは他の理由で来られなかった人は、作中に描かれた祭りの熱気を肌で感じる絶好の機会です。「月がきれい」ファンなら是非川越まつりに足を運びましょうw …ということで、いよいよ祭り当日が目前ですので、今年の訪問の予習あるいは復習用に、昨年2017年に訪問したときの写真を使って「月がきれい」で描かれた祭りの様子を取り急ぎ紹介したいと思います。

川越祭り~山車

 まずはOPのカットから。川越まつりの山車は全部で29台有りますが、作中で多く登場するのは小太郎の住む町会・連雀町の「太田道灌の山車」です。お囃子の練習場として何度も登場した熊野神社が拠点(会所)になっています。作中で小太郎が扮していたキツネの面や装束、お囃子の踊りなども連雀町の囃子連「雀會」のものをモデルにしているようで、本当に作中そのままって雰囲気でした。

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 OPのこのカットは祭り最大の見所である「曳(ひ)っかわせ」のシーン。二台の山車が向かい合ってお囃子を競い合います。

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連雀町の山車(右)と仲町「羅陵王の山車」(左)。OP映像に描かれたのと全く同じ組み合わせで撮ることができました。

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曳っかわせの最中に行われる曳き方衆の提灯の乱舞

 以下10話本編カットに合わせながら昼夜それぞれの山車の様子をご紹介。

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熊野神社の会所付近

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会所を出発する連雀町の山車

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蓮馨寺の前。作中通り連雀町の山車が実際に通過している瞬間に撮りました。

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舞い手はキツネ以外にも何人かいて随時交代します。このときはひょっとこ。

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このときの舞い手はおかめ。ビニールシートは雨除けですので晴れてればありません。

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連雀町を巡行する山車

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ここからは夜のシーン。ここで描かれたのは「元町一丁目 牛若丸の山車」です。

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こちらは「幸町 翁の山車」ですかね。各年のまつりには全ての山車が参加するわけではないようで、2018年のまつりには残念ながらこの山車は参加しないようです。

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そして我らが(?)連雀町の山車。夜になると提灯が映えます。

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ここからは作中カット関係なくまつりのクライマックスの雰囲気を紹介。OPのカットでも出てきた曳っかわせの情景です。

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二つの山車が近づいて…

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向き合ってお囃子を競い合います。

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盛り上がりが最高潮に達すると両町の曳き方衆が提灯を掲げて入り乱れます。

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お囃子の共演が終わると互いに道を譲ってすれ違っていきます。

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3台の山車が入り乱れる光景も見られました

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メインストリート・蔵のまちをゆく幸町の山車

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川越熊野神社

 シリーズ中何度も登場した川越熊野神社ですが、連雀町の山車の拠点となっているためお祭りの日は特別な賑わいを見せます。

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会所の様子

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2017年のお祭りには岸監督やキャストの方々も何人か訪れたようです。岸監督は普通に山車曳いてるところも目撃しましたw

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蓮馨寺

 熊野神社の向かいにある蓮馨寺(れんけいじ)も川越まつりの日には出店で賑わいます。作中でも茜が比良たち陸上部のメンツと回っていましたね。舞台探訪的見所は、出店のほぼ完全なまでの一致具合w 大体毎年出店者が同じというのはよくある事かと思いますが、製作スタッフがロケハンをしたであろう2016年以前と、放送後に探訪したこの2017年で、ほぼ全ての出店が配置まで同じになるほど変わらないモノなのかというのは驚きでしたw

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屋台のロゴだけでなく配置まで完全に一致w

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場所を変えてもやはり一致。

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この辺も。本当にほぼ全ての出店が一致する勢いでしたw

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ちなみに8話おまけコーナーで描かれた夏祭りの様子も同じで店が出てます。もしかすると川越まつりの時の写真を流用したのかも。

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川越まつり~街の様子

 最後に川越まつり開催中の街の様子を。作中的には比良が茜に告白して、しかもそれを小太郎が目撃するというなかなかの重大事件が起こってしまったので、祭りの熱気に浮かれてばかりは居られない、なんかちょっとざわざわするシーンですが…

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「ゴミ捨てじゃんけん」した結果茜と比良が二人きりで捨てに来ることになったそのゴミ箱も、毎年同じ位置にあるっぽいです。立て看板も同じ。

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比良告白&小太郎目撃事件の現場。蔵のまちの土産屋「小町堂」の前です。

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お囃子の休憩中、小太郎が茜を呼び出した時の鐘の前。山車が来ているシーンで撮りましたが、川越まつりを象徴するような絵になりますね。

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いも恋買って戻ってきた屋台村。実はこれ、比良の告白現場の目の前だったりします…わざわざそんなところに戻ってこんでも…

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 比良との一件に嫉妬してしまった小太郎と行き違ったまま別れてしまった茜は、明るく賑わう祭りの波から、暗い路地へと外れていきます。この場所は川越郵便局近く。さっきまで二人が一緒に居たのは蔵のまちですが、それとは一本東側の通り。実際行くと分かりますが、祭りで盛り上がる人混みの中を移動するにはそこそこかかる程度の距離は離れています。この場所で茜はついに泣き出してしまいますが、別れてからここに至るまではつらい気持ちを抱えたまま結構歩いてきたんでしょうね…

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祭りの賑わいを外れると途端に暗く静かな路地になるという対比の演出が効いていますが、実際の情景は作中以上に際だって暗い印象でした。

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他のアニメではお祭りのシーンがクライマックスだったりするのかもしれませんが、本作「月がきれい」ではこんな暗いワンカットで、大きなモヤモヤを抱えたまま終わるというのが実に特徴的でしたね…

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更新履歴
初回記入:2018.10.19