さらざんまい 舞台探訪

探訪日:2019.04.13、04.14、04.28、05.03、05.05、05.11、05.12、05.25、06.01、06.16、06.23

 2019年4月クールのノイタミナ作品として放送された、幾原邦彦監督のオリジナルアニメ「さらざんまい」。毎回独特すぎるセンスが話題の幾原作品ですが、今回もその強烈な雰囲気は健在。開幕からぶっ飛んだテンションの1話を見せつけてくれましたw
 そんな本作の舞台は東京・浅草。雷門にスカイツリーなど、東京を象徴する景色の一つとして外国人観光客にも大人気なエリアの他、作品のメイン要素になっている「かっぱ」の名を冠した「かっぱ橋道具街」も重要な舞台になっています。幾原作品だけあってなかなか不思議な世界観でしたが、実際行ってみると街中のあちこちにかっぱオブジェが実在してたりして、元々幾原ワールドに親和性が高そうなエリアでしたw

 本記事では、全11話に登場した地点を、場所ごとに分けて紹介しています。

掲載地点一覧
吾妻橋周辺:吾妻橋台東区側(1)~隅田川テラス北側台東区側(2)~吾妻橋交差点、テラス南側台東区側(3)~吾妻橋下の通路墨田区側(1)~サッカーの練習場所墨田区側(2)~スーパードライホール、墨田区役所周辺
かっぱ橋周辺:かっぱ橋道具街~「かっぱ河太郎像」周辺かっぱ橋道具街各地
隅田公園:(1)~タリーズ周辺(2)~東武線鉄橋付近(3)~クジラの遊具がある公園(4)~山谷堀広場
浅草駅~雷門周辺:浅草駅周辺地下街のコインロッカー浅草地下街雷門前仲見世商店街
浅草六区エリア:「蕎麦久」のモデル花やしき周辺雷5656会館浅草観音温泉(解体済み)浅草六区エリア凌雲閣(浅草十二階)三社祭
墨田区側:東京スカイツリー小梅児童遊園「箱のたくさんある高架下」
水上バス・日の出桟橋:水上バス日の出桟橋竹芝桟橋永代橋・中央大橋
エンディング映像:エンディング実写カット

吾妻橋

 まずは一つ目のメイン部隊・吾妻橋(あづまばし)から紹介。1話アバンの一番初めに出てきたのはこの場所でしたし、その後も毎話「カパゾンビ」と戦う「欲望フィールド」がこの橋の上に展開されています。
 実際の吾妻橋は、浅草の繁華街中心部と対岸の墨田区を結んで隅田川に架かる橋です。作中の通り真っ赤な塗装がシンボルですが、2019年4月現在工事中のためその姿を見ることができません。工事終了予定は8月末とのことで、放送が終わるまで待たなければならないのが残念です…

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放送中の現在は工事中で若干残念な景色になっていますが、工事開始前の写真で作中の景色を紹介。比較カットは8話で出てきたものです。(2014.03.16撮影)

 吾妻橋周辺は全編にわたって何度も登場したので、細かく場所を区切って紹介していきます。まずは橋の上から。

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吾妻橋の歩道。墨田区側から浅草方面を見た構図

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歩道のようす。1話アバンで一稀が走っていました。

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昼の様子。OPや1話本編で一稀が歩いていました。

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奥に見えてるアーチ型の橋は駒形橋ですが、こちらも工事中です。

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6話で吾妻橋から見た駒形橋のカットが描かれたので2019.05.25にも撮影。1話の探訪から1ヶ月少々経って工事は終わりに近づいてきたようです。

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ちなみにこの駒形橋、クライマックス間近の10話では玲央が乱射した銃弾が当たって破壊されていましたw

 毎回明記されていますが、カパゾンビと戦う「欲望フィールド」も吾妻橋です。

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尻子玉を奪われてカパゾンビが「死にゾンだ~」と成仏(?)していくカット。台東区側の南側から見た構図です。スカイツリーの位置が少し違いますが、作画の際に敢えてずらしてるのかもしれません。

 吾妻橋はいろいろなエピソードの舞台になっただけでなく、カワウソ絡みのいろいろなモノのモチーフにも使われています。例えば歩道と車道を区切る欄干は、玲央と真武が『欲望搾取』するときの背景に出てくるヤツの元になりました。

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カワウソイヤァするときに玲央と真武の後ろに出てくるこれのモデルは吾妻橋の欄干。三つ巴の紋様もそのままです。

 また橋上の街灯も、風景として描かれただけでなく、カワウソの地下施設のクレーンの元ネタになっていたりといろいろなところで使われました。

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街灯をアップで。3話のカットです。

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同じく3話。

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角度合わせきれていませんが、7話のイメージで。鳥が止まっている絵は本編終盤で繰り返し描かれ、なかなか意味深な演出になっていました。

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夜の様子も登場します。

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こちらは3話。

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ここからは8話。

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橋の北側にある歩道の、墨田区側のたもと付近。ここから一稀と燕太がサッカーの練習をしている場所が見下ろせます。

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8話の回想では、この場所で幼い頃の悠がサッカーボールを捨てていました。

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橋の北側を眺める構図。このアニメはちょいちょい広角レンズで撮ったような構図が出てきますがこれもそれですね。

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9話より夜の吾妻橋。ご機嫌な玲央が軽やかなステップで歌いながら歩いています。

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ポーズをキメてたのは台東区側のたもと。

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ここからは10話のマブゾンビを倒した後のシーンを何枚か紹介。真武の尻子玉をケッピが飲み込んだカットはいつもと違って墨田区側を見た構図でした。実際の場所で撮ると車道の真ん中で危ないので、橋の手前の横断歩道から望遠で撮りました。

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燕太のタイムリミットが近づいてきます。

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真武が消えてしまって錯乱し、銃を乱射する玲央。背後に通る首都高の高架も落とすほどの威力です。

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最後は11話。カワウソを退け悠を取り戻したシーンです。

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吾妻橋周辺 台東区側(1)~隅田川テラス北側

 続いて吾妻橋のたもとの紹介に移ります。まずは浅草側(西詰)の北側、水上バスの乗り場がある辺りから紹介していきます。最初に登場したのは1話アバンの一稀がジョギングしていたシーン。吾妻橋から北向き、東武線の鉄橋に向けて走っていました。

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一稀が走っていた隅田川テラス

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金色のオブジェが有名なアサヒビールのビルなどお馴染みの景色ですね。

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反対側の吾妻橋方向を見た構図。作中だと川沿いに何もありませんが、実際には水上バスのりばがあります。

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㋐の看板が落ちてきたのはこの辺。

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一稀が走ってた辺りから撮ったスカイツリーの夜景。作中のカットだともっと近づいた所から見上げた感じの仰角ですかね?

 次の2話では悠とその兄・誓が水上バス乗り場で話していました。

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水上バスの桟橋から、誓が乗った船を見送る悠。

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対岸からみた水上バスのりば。ちょうど同じ形の船が停まっていました。

 同じく2話で、一稀がニャンタローを盗んできたという秘密が漏洩したシーン。春河にニャンタローを初めて会わせたのは水上バス乗り場の少し北、堤防上に上がる階段の下です。

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 水上バスのりば付近は悠のエピソードでよく登場しました。4話で悠が一人考え事をしていたカットも同じ場所。堤防上の公園部分からの構図だと思います。

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実際には街灯がありますが作中では省略されているようです。

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サラの恰好をした一稀がやってきたカット。夕暮れ時に行くと作中で描かれた色味とも似た風景になります。

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8話で悠と誓が話していたのも水上バスのりば付近。ただしこのカットは本来もっと上流側の景色が描かれています。

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このカットは作中と合うように、桟橋よりもだいぶ北側から撮影。

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上のカットと同じシーンなので作中では場所が動いていないハズですが、実際には若干ズレた場所になります。

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9話Cパート、悠と誓の回想シーンもこの場所です。

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初めてサッカーボールを買ってもらった時の回想なんでしょうか。

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吾妻橋周辺 台東区側(2)~吾妻橋交差点、テラス南側

 続いては橋の付け根部分の台東区側を紹介。3話で燕太が、一稀がもう一度サッカーをやるからミサンガをつけて欲しいと言ってきた……という妄想をしていたのも吾妻橋の西詰です。水上バスのりばの前、エンディングでも写るオブジェのある辺りです。対岸にスカイツリーや金のオブジェが特徴的なアサヒビールのビルが見える景色は観光スポットとして大人気で、休日の昼間はいつも人が多いです。ここに掲載した写真は朝9時前後に撮影しました。

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墨田区側から走ってくる一稀(妄想)

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もう一度ミサンガを付けて欲しいと頼む一稀(妄想)

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歓喜して一稀(妄想)にミサンガを付けに行く燕太

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そして一稀(妄想)にミサンガを付けてあげます。

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一稀(妄想)とのゴールデンコンビでさらっとポーズ。

 同じく3話で燕太の姉が、その時付き合っていたキースと待ち合わせをしていた場所。これは隅田川テラスの南側です。

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吾妻橋南側の階段。作中カットを再現するには広角レンズが必要でした。(35mm換算15mm)

 さらに南へ下って、駒形橋の真下まで行くとOPラストの夜空に虹が架かるカットが撮影できます。

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駒形橋の真下から見た墨田区側の景色。

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同じ構図の昼バージョンは6話冒頭で登場しました。

 最終話の終盤で燕太の姉たちが一稀達の居る吾妻橋の方を遠巻きに眺めていたカット。これは吾妻橋交差点の神谷バーの前辺りです。

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橋の方を眺める燕太の姉たち。

 そして最終シーンで、屋形船に乗ったカッパ姿の一稀達が「いざ、未来へ――。」と川を下っていくカット。これは吾妻橋南側のテラスに降りる階段と橋の間から見た構図でした。時間帯によっては実際に屋形船が通ることもあります。

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いざ、未来へ――。

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吾妻橋周辺 台東区側(3)~吾妻橋下の通路

 吾妻橋西側で特に重要なのは、4話で明らかになった悠の過去のシーンでしょうか。「漏洩」した記憶の中で見た、手にした銃の引き金を引いてしまう事件は吾妻橋下の通路で起こりました。

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4話で明かされた悠の過去のシーン。

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「この世界は悪い奴が生き残るんだ」

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悠が身を隠していたのは通路の南側。

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悠を探すヤクザたち

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上から見下ろした構図。これも南側です。

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ヤクザのボスがやってきたのは北側から。

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最後のこのカットは通路の北側入口から見上げたもの。

 なおこの通路を通行できるのは夜21時までなので、訪問の際は注意して下さい。

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吾妻橋周辺 墨田区側(1)~サッカーの練習場所

 浅草駅界隈から吾妻橋を渡った反対側、墨田区側(東詰)も重要な舞台です。橋のすぐ北側から始まる隅田川テラスは、燕太にとって一稀と一緒にサッカーの練習をした思い出の場所であり、4年前の一稀が悠と初めて出会った場所でもあるという、3人を縁を繋ぐ重要な場所です。

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墨田区側のテラス。シリーズ中何度も登場した、3人にとって重要な場所です。

 カパゾンビと戦った後に出てくるこの構図もこの場所から見たモノです。

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カパゾンビとの戦いが終わった後のカット。Blu-ray1巻の解説によると光の筋は川嘘交番から伸びているとのことですが、実際の方角ともちゃんと一致していそうです。

 2話ラストの、燕太が女装姿の一稀にキスをしたという衝撃のシーンもこの場所です。

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対岸の水上バスのりば方面を望む一稀。

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疲れて寝てしまった一稀(女装中)

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――その唇にキスをする燕太…

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そんな二人の様子を遠くから見たような構図。案内地図に反射する街灯の形まで見事に再現して描かれていますね…

 以下各話に登場したカットを適宜抜粋して紹介します。

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まずは3話から。

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写真は昼過ぎに撮ったので影が短いですが、作中の影の具合は午前中のものです。

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対岸の浅草側からこの場所を写した構図。他の話数でも何度か出てきました。

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時間帯変わって夕方。実際に夕方に行くと影の位置もしっかり一致します。

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 7話でもここは重要な舞台となりました。一稀の問題が解決したことで、悠も交えて3人で仲良くサッカーしているシーンは珍しくほのぼのするシーンでしたね。まあ、漏洩されたら困る秘密が裏にはあったわけですが…

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7話はもう夏休みに入ったあとなので、真夏の青空が広がります。日も照りつけて正直暑そう…w

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橋上から見た構図。工事終わらないとちょっと撮りづらいですね。

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この場所は朝、昼、夕方、夜と時間帯を変えて何度も登場しますが、それぞれの時間帯に出来る影の具合まで現実に忠実に描かれています。光と影の境目が印象的なこのカットは、明るく晴れた日の13時45分頃に撮影するとかなり再現できました。

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上のカットと同じ時間帯、階段には高速道路の影が落ちています。

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ここからは夜。練習場所に捨てられた大量のゴミは燕太の自作自演だと漏洩したシーンです。昼間のカットと違って、この一連のカットは実在しない照明があるような描かれ方に変わっています。

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そして8話で初めて明かされた4年前のシーン。この場所は一稀と燕太だけでなく、一稀と悠にとっても重要な場所なのでした。

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10話ラストにもこんな構図が。この作品には珍しく雨が降っています。

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吾妻橋周辺 墨田区側(2)~スーパードライホール、墨田区役所周辺

 浅草側から吾妻橋を渡りきって信号を渡った先にも重要な舞台が何カ所かあります。このアニメで一番初めに描かれた場所もここで、1話アバンで一稀がジョギングしていたシーンの最初のカットは吾妻橋東詰交差点の横断歩道でした。

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吾妻橋東詰交差点の横断歩道。

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一稀は左方向、すなわち吾妻橋の方へと走っていきます。

 5話で明かされた一稀の「本当の母親」とのシーンも吾妻橋東詰が舞台でした。二人が会って話をしていたのは金色のオブジェが乗っていることで有名な黒いビル「スーパードライホール」前の階段周辺と、その奥にある「墨田区役所ふれあい広場」でした。

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一稀が本当の母親と初めて出会った場所。スーパードライホール前の階段です。

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浅草側から吾妻橋を渡りきったすぐ先のあたりです。

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二人が座って話していたのは、スーパードライホールの階段を上ってさらに少し奥まで入っていった所にある「墨田区役所ふれあい広場」のベンチです。

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左に見切れているのは「スカルプチャーツリー」というオブジェです。

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再び階段前に戻って、母親と別れたシーン。バス停の様子もそのままです。

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 そして同じ5話で明かされたもう一つの重要な秘密、春河が二度と歩けなくなってしまった原因となった事故の現場もこの吾妻橋東詰の交差点でした。

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母親を見送るため駅へ急ぐ一稀。北側の歩道を墨田区側へ向かって走っています。

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吾妻橋東詰交差点南側から

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一稀を追う春河。

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春河を振り切って行ってしまう一稀。

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作中の信号機は提灯型のデザインになっていますが実際は普通の信号機です。ただ周りの柱とかの位置関係は現実そのまま。

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そして赤信号なのに一稀を追って走り出してしまう春河…

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その結果、事故に遭ってしまうことに…

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かっぱ橋道具街~「かっぱ河太郎像」周辺

 「さらざんまい」の「さら」は河童の「皿」、ということで「カッパ」がテーマの本作ですが、浅草の近くには「かっぱ橋」という場所が実在するなあ、と思っていたら、やっぱりここがメインの舞台となっていました。浅草寺から西に10分ほど歩いた所に「合羽橋(かっぱばし)」という交差点があり、そこを中心に南北およそ1kmに渡って続く商店街が「かっぱ橋道具街」。その名の通り、台所道具や食器、業務用の厨房用品、その他雑貨類など、様々な「道具」を専門に取り扱う商店ばかりが軒を連ねていることで知られる商店街です。ちょっと不思議なこの地名は、「雨合羽」に由来するとも、「河童」に由来するとも言われていますが、商店街では「河童」推しを永らく実施中w 商店街のあらゆる所に河童、カッパ、かっぱ……とにかくカッパモチーフのモノに溢れかえっている商店街です。「さらざんまい」作中でも、何やらカッパっぽいオブジェが画面の隅にチラチラ描かれていることが何度もあり、最初見たときは幾原監督らしい創作なのかな、と思ったりもしたのですが、実際にかっぱ橋に行ってみるとたいてい実在しているからびっくり。「放っておいても幾原ワールド」といった風情の景色がそこにありましたw

 特に重要な場所は、作中で「かっぱ広場」として描かれている、ケッピが封印された金色のかっぱ像のある広場。主人公たちがケッピに「尻子玉搾取」されてかっぱにされてしまう、というわけのわからん事態に巻き込まれた、物語の始まりとなる場所です。こういう独特すぎる物件は創作で、他のスポットがいくら実在しててもそこだけはさすがに実在しない、なんてことが他の作品の舞台では普通なんですが、今回に関してはなんとこれもモデルが実在していますw さすがに像の形こそ違いますが、「かっぱ河太郎像」という金色のかっぱ像が設置された広場がモデル。商店街中央の「合羽橋交差点」からすぐの場所です。この交差点周りも含めて、毎回多数のアングルが登場していますので、1話のカットを中心に周辺の景色を紹介していきたいと思います。

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合羽橋交差点から西を見た景色。ちょうど道の向こうにスカイツリーが見える位置です。OPやEDにも登場する景色ですね。

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そしてこれが問題のかっぱ広場のモデル。

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地面のタイル絵も作中そのまんまです。

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金色のかっぱ像も、流石に作中のケッピ像ではありませんが、まさかの実在。

 ちなみにこのカッパ像、最終話のエピローグ、3年後の浅草の景色が描かれたカットでは、作中の世界でもケッピ像ではなく河太郎像に変わっています。一稀達に壊されたから別の像が再建されただけなのか、それともケッピ達がカッパの国に帰って世界が本来在るべき姿に戻った、というような意図が込められているのか、演出の真意は分かりませんが…

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最終話では現実の通りに描かれた河太郎像。

 吾妻サラの番組でやっている「ラッキー自撮り占い」のルーレットのモチーフも実在しています。かっぱの女性?が四方八方に向かって飛んでいるようなあまりにも独特すぎるデザインですが、街灯として合羽橋の商店街に実在しています。本編中で街の景色としても何度か描かれました。

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あまりに不思議すぎる街灯もちゃんと実在。作中によく出てくる「モブピクト」(ピクトグラム風のモブキャラ)の派生なのかと思っていたんですが、これもあるとは、かっぱ橋商店街、幾原ワールドすぎる…w

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街灯の全景は1話で悠が女装一稀を追いかけている途中のカットで描かれています。

 以下1話のカットを使って広場をいろいろなアングルから紹介。

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「ブスッといくぞー」

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広場から見上げるビルの隙間の空もそのまんま

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夜の様子。どうも土日祝日は夜でも開いたままのようですが、平日だと閉まることもあるようです。

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7話で『希望の皿』を隠していた場所のフタもちゃんと実在しますw

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一稀と悠がかっぱにされたシーン。ちゃんとかっぱ目線で撮影してみましたw

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さっきの街灯と同じモブピクトっぽいオブジェはアーケード内にもあります。浅草寺の仲見世は店舗名が微妙に変えられていましたが、こちらは「山下食器」「レマコム」など、実在の店舗名がそのまま描かれています。

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燕太が合流したシーン。右端にはバス停が描かれていますが、放送開始直前の2019年3月末にルート変更が行われたため、現在休止中です。

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カパゾンビが飛ぶシーンを、かっぱ目線で。

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合羽橋交差点夜の景色。

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道の反対側から見た河太郎像の広場。

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人間の姿に戻れたモノの秘密が「漏洩」してしまって落ち込む一稀…

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 広場の前のアーケードが描かれたのは4話ラストシーン。一稀が「僕は、春河が嫌いだ…!」と言い出したシーンです。一稀の気分を反映してなのか、彩度の低いどことなくホラー調の雰囲気で描かれていました。その雰囲気を再現するべく、写真の方もそんな風合いで現像してみました。

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4話ラストシーンより。広場から商店街の方を見た構図。

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夜の合羽橋アーケード。広場から出てすぐ右です。写真は作中の色合いに寄せて現像しているので、実際に目で見る印象とは少し違うかもしれません。

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 このほか4話で悠と燕太が話していた工事現場もガードレールの形状からかっぱ橋メインストリートのどこかという設定だと思いますが、まだ見つけられていません。工事現場なのでロケハン時に本当に工事していたとしても現在は建物が建ってしまっている可能性が高いですが… 周りの建物が結構特徴的だったのでありそうな気がしています。

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かっぱ橋道具街各地

 広場以外も商店街のあちこちが登場しています。店先にいろんなかっぱのオブジェが置かれてたり、ビルの上に巨大な像が鎮座してたり、作中ではヘンな景色がいっぱい出てきましたが、これらもやっぱり実際にあるものでした…w

 本編中で最初に出てきたのは、かっぱ橋の少し外れに位置するこの場所。一稀が「あの子」に自撮り写真を送信していた地点です。合羽橋交差点から西へ行った所にある薬局前で、GoogleMapで「逆立ちかっぱ」と検索すると出てくるとおり、作中にも描かれている「逆立ちしたかっぱの像」があったようですが、実際行ってみたら無くなっていました。この逆立ちかっぱは、7話で1話のこのシーンと全く同じ構図が再現された時にももちろん登場しましたし、同じく7話ではケッピとサラが「これはカッパ」「これはカエル」のシールを貼っていたりもしたりと登場回数が多いので、なくなってしまったのはちょっと残念です…

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一稀が自撮りを送信していたシーンの冒頭、尻がクローズアップされたカット(何

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一稀は自撮り送信中。作中にも姿が見える「逆立ちかっぱ」は実在したのですが、2019年4月13日に行ってみたら居なくなっていました…

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 逆立ちかっぱは居なくなってしまいましたが、7話ではケッピに「これはカエル」シールを貼られていたカエルの方は、ちょっと場所が動いていましたが、同じ薬局の前にちゃんと居ました。カッパが居なくなってカエルが残ったとか、ケッピが聞いたらキレそうだ…ww

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これはカエル

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逆立ちかっぱの足の間から反対側の角を見たような構図もありました。

 レオとマブが勤務する「川嘘交番」もかっぱ橋にあります。ビルの上に謎の像が鎮座しているとかいかにも幾原ワールドっぽい、インパクトのでかすぎる建物ですが、なんとこれもほぼそのまま実在しますw かっぱ橋の商店街南端、菊屋橋交差点に店を構えるニイミ洋食器店がモデル。作中ではビルの1階に交番があることになっていますが、実際にはありません。(その交番の外観は雷門の前にある雷門交番がモデルです)

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屋上に鎮座するコックの像があまりにも特徴的なニイミ洋食器店のビル。

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交番は実際にはありません。交番のモデルは雷門交番。

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夜の様子。コック像が若干の不気味さを醸し出します(何

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川嘘交番の中から見える、壁に巨大なカップの着いたビルもちゃんとあります。位置もちゃんと川嘘交番の設定位置から見えるところにあります。

 街角に溢れるかっぱオブジェも沢山登場しました。吾妻サラのニュース映像のワンシーンは大体変なオブジェがある景色が使われていますw まとめて順に紹介していきましょう。まずは2話の映像から。「まんとう」前のかっぱです。

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「まんとう」前のかっぱ。撮影日(2019.04.28)はビニールで覆われてましたが普段はちゃんと出ています。

 続いて3話。これは他の回にも登場しました。

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「山田家具店」屋上にある像。「福河童」という名前だそうです。

 同じく3話。商店街中心部からは少し距離がありますが「台東区のへそ」という場所も出てきました。

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この像もかっぱ。掲げてるのは尻子玉なんでしょうかw

 続いて4話から、「ソバが飛んでいく」というニュース映像のワンカット。本編初登場のこのかっぱは、EDで顔のドアップが写されている「極楽かっぱ」です。

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極楽かっぱの周辺

 5話のニュース映像では仏像みたいな表情のかっぱ像が登場。ウェブで検索かけると、かっぱ橋の案内図が掲げられている「萬藤」という店の前にあるとのことでしたが、残念ながらいなくなっていました。

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5話で出てきたかっぱ像は居なくなってしまった模様。

 7話のニュース映像は「かまた刃研社」のカッパ達が描かれました。置かれている場所は実際とちょっと違いますね。

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かまた刃研社のかっぱ像

 ヘンなオブジェのない、普通の街角も登場しますw 4話で「古いモノが新しいモノで上書きされていく」ことの象徴として描かれた工事現場もかっぱ橋です。2017年9月のストリートビューでは本当に工事中なので、ロケハンはその頃だったのかもしれません。

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 こちらも4話の悠の語りの中で描かれた路地裏。この風景は、この作品にしては珍しく、実在する複数の風景を混ぜ合わせたモノでした。路地そのものは、「公園六区入口」交差点からかっぱ橋本通りへ入ってすぐ右手を見たもの。左に写っている店の看板が、若干変えられてはいますがかなりそれっぽい名前で作中にも描き込まれています。

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4話路地裏カットの路地そのもの

 そして奥に見えてるタワーマンションは、かっぱ橋本通りをもう少し西へ行くと右手に見える、「浅草タワー」ではないかと思います。

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同じく4話路地裏カットで奥に見えてるタワーマンションのモデル?

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路地カットをもう少し上向きに。街灯や電線もそっくりそのまま描かれています。

 更に続く4話町並みカット。ビルの上から見下ろしたようなこの構図は「国際通り浅草一丁目」の交差点を南西側から見下ろしたものです。そこそこ高さのあるマンションが近くにあるので、その階段から撮ると作中の構図になりそうな気がしていますが、部外者が入れるわけもないので道路からの写真で。かなり細かく描き込まれているモノの、Googleマップの航空写真では再現できなそうな構図なので、わざわざロケハンしたんでしょうかね…?

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浅草一丁目交差点を写したカット。

 7話で一稀、燕太、悠の3人が買い物したりコロッケ食べながら話したりしていたスーパー「ゆあばすけっと」のモデルもちゃんとあります。合羽橋交差点近くの「まいばすけっと西浅草2丁目店」です。Googleマップで「かっぱ橋 まいばすけっと」と検索すると合羽橋北店、合羽橋南店の二つがヒットしますが、そのどちらでもないので注意して下さい。
 店内の写真は撮っていませんが、実際に買い物するついでに入ってみたら棚の配置なども作中と一致していました。ただ、一稀が買っていたミネラルウォーター「しろはす」のモデルである「いろはす」は置いていませんでしたw

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「ゆあばすけっと」のモデルとなったまいばすけっと西浅草2丁目店。

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隅田公園(1)~タリーズ周辺

 ここからは浅草周辺各地に点在する登場地点を場所ごとにどんどん紹介していきます。
 一稀と春河が川沿いの堤防に腰掛けてニャンタローにえさをやりながら話しているシーンが何度か登場していますが、この場所は隅田公園のタリーズがあるあたり。休日は観光客で賑わうエリアです。

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隅田公園(浅草側)の堤防に腰掛けてニャンタローにえさをやる春河と一稀。初登場は2話。

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一稀の後ろに見えてるのは東武線の鉄橋です。

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右端にちらっと見切れてるのはタリーズのオープンカフェ。座ってるのがモブピクトでないのは実は伏線だったもよう…

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4話でも同じ場所が登場しています。

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 6話でも登場。一稀の秘密がいよいよ春河にバレてしまってどうしたらいいか分からなくなっていたとき、燕太の計らいで「この先にいいキュウリスポットがある」などと言われて連れて来られてたシーンです。

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タリーズから続くスロープの手すりの上から写した不思議な構図。

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撮影日(2019.05.25)は何かのイベントがあったようで脇にどけられていましたが、通常は作中で描かれているように車止めがあります。

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春河に遭遇して逃げ出す一稀。

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手すり越しに見えるマンションもちゃんと描かれてますね。

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春河の元に現れた玲央が人形焼きを取り出したカット。

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春河に会うのを頑なに拒む一稀と、それを宥める燕太の上にニャンタローが降ってくるシーンw この辺完全に一致するわけではなさそうです。

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一稀と春河のお父さんがよく座っているタリーズのテラス席も結構忠実に描かれています。

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このカットだけ別の日に撮影。ちゃんと車止めが作中通りの位置にあります。

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隅田公園(2)~東武線鉄橋付近

 6話で一稀たちが、カワウソ帝国に攫われた春河を助けるべく「箱詰め」する施設に潜入したときの入口となった場所も川沿いに実在しています。吾妻橋と東武線の鉄橋の間辺りにある、水草が植えられている一番南側(吾妻橋寄り)がモデルでした。潜ってもスカイツリーに繋がるわけでは無いと思いますが…w

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夕方の隅田川の景色。

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カワウソたちの箱詰め施設へ通じる入口。

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水草の生えるこの場所の下が謎の箱詰め施設に繋がっているという設定でした。

 5話でサラのマネージャーに扮した悠がサラを捕まえようと奮闘するシーンの中でもワンカットだけこの辺りが登場します。自転車駐車場の入口あたり。電話ボックスは実在しませんでした。

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5話で悠がサラを閉じ込めようとしていた電話ボックスがあるという設定の位置。

 8話で燕太と誓が話していたのもこの近く。鉄橋北側にあるベンチの周辺です。

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木の形もそのまんまw

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断面が「8」の字になってる独特なデザインのベンチです。

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隅田公園(3)~クジラの遊具がある公園

 5話の回想シーンで小さい頃の一稀と春河が話していたのも隅田公園です。言問橋すぐ近くの遊具が沢山あるエリアの中に、作中と同じクジラの形をした滑り台があります。

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隅田公園のクジラのすべり台。奥に見える木々やスカイツリーの位置は変えて描かれていますね。

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反対側のマンションが見えるアングルはほぼそのまんまでした。

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すべり台の上の様子。「はじめからおわりまで まあるいえんでつながってる」という春河の言葉に対応するよう、作中では円形のオブジェがある事になっていましたが、その部分は実在しませんでした。(クジラの頭の上に相当するので、多分クジラが噴く潮をイメージしたオブジェですね。)

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隅田公園(4)~山谷堀広場

 9話ラストの、思い出のアルバムのようなとても切ない悠と誓の回想シーン。その中でまだ幼い悠がサッカーボールを買ってもらって嬉しそうに練習していたのは、隅田公園の言問橋よりも北のエリア、リバーサイドスポーツセンターに隣接する「山谷堀広場」です。

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幼い頃の悠が誓に見守られながらサッカーしていた山谷堀広場。

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 このカット、悠がまだ幼い頃の回想シーンと言うことで、スカイツリーはまだ建設中の状態で描かれています。参考までに、2枚目で描かれたのとほぼ同じタイミングで撮った写真が手元にあったので紹介しておきます。現在の第一展望台の工事が始まり、青いネットが架かった部分の一番下が少しだけ膨らんでいるというタイミングです。撮影は2010年5月15日。作中の時系列に当てはめると、悠が5歳の頃ということになります。

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山谷堀広場からの撮影ではありませんが、東武線の鉄橋と吾妻橋の間辺りから見た建設中のスカイツリー(2010.05.15撮影)

 スカイツリーの工事状況と作中の日付をどれぐらいしっかり辻褄合わせているのかは分かりませんが、この回想カット1枚目と2枚目では完成部分の高さが違うように見えるので、1枚目と2枚目では少し時間が経っているということなんでしょうかね?
 ただ、「5歳」というタイミングはこの作品では重要な意味があるようなので、建設中のスカイツリーが2010年頃、つまり悠が5歳の頃の様子で書かれているのは偶然ではなく、時代考証をしっかりした上での描写と見てもいいかも、という気もします。舞台探訪とは直接関係ないですし、この辺の考察は他にもいろんな方がされているので簡単に書いておきますが、一稀と悠の生い立ちは対応関係にあるようです。一稀は5歳の時に弟の春河が生まれ、家族との幸せ感じていたけれども、10歳の時にそのつながりは壊れてしまいます。悠も10歳の時に両親が死に、誓以外のつながりを捨て去ったという不幸が訪れているので、一稀と対応させるなら5歳の時は幸せなシーンがあったとみるのが自然なのではと思います。その幸せなシーンの一つが9話のこの回想パートだと思うので、建設中のスカイツリーの描写が2010年頃のものであるというのは、非常に納得のいくところです。

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浅草駅周辺

 続いて浅草駅周辺。一稀が歩いて通り過ぎるだけでしたが、東武の駅が入る松屋浅草店のたたずまいは浅草のお馴染みの景色と言えるでしょうかね。

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松屋浅草店のビル。中には東武の浅草駅もあります。作中通り街頭ビジョンも。

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夜の様子も何度も登場しました。

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地下街のコインロッカー

 アバンで一瞬映った、悠が箱を預けていたコインロッカーも浅草駅近く。東京メトロ銀座線の浅草駅から繋がる「浅草地下街」の一角にありました。EDで映るロッカーもここのです。

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悠が箱を預けていたコインロッカー。浅草地下街内。

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よく見ると箱の中には大変物騒なモノが…

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浅草地下街

 7話で描かれた真武のメンテナンスが行われていた場所(?)も浅草地下街です。出入り口(東武浅草駅の目の前にある、銀座線浅草駅8番出口)に掲げられた看板も描かれましたが、マスコットキャラの「ちか男くん」はカワウソの「うそ男くん」に変わっていましたw

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銀座線浅草駅8番出口の看板。マスコットキャラはウッソー…ではない。

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 9話で描かれたこのカットのモデルも地下街内。地下鉄から歩いて行くと一番奥にある「NINJABAR」のディスプレイです。

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9話で真武が「玲央の欲望の姿」のカワウソに抱かれていたカット

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雷門前

 続いてこれまたお馴染みの、雷門周辺。作中でもモブピクトが沢山配置されていましたが、現実にはそれ以上に賑わっていますw 1話冒頭で一稀は吾妻橋→浅草駅前→雷門前と歩いてきて、この場所で立ち止まって「ラッキー自撮り占い」を見ていました。

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雷門前のスクランブル交差点から見た浅草寺・雷門。東京どころか日本を代表する景色の一つですね。

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雷門交差点の風景は4話で悠が燕太と話している最中に背景としても写されました。

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 雷門の斜め向かいに建つ独特な外観の建物は浅草文化観光センター。作中で一稀が見ていた街頭ビジョンはこのビルの壁面にあることになっていますが、実際にはありません。
 ちなみに館内は無料休憩スポット、カフェ、トイレ、浅草の観光案内や浅草の町並みを一望できる展望スペースもあるので、歩き疲れたときには便利です。

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浅草文化観光センター。作中で一稀が見上げてたビジョンは実在しません。

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文化観光センター前から雷門方面を見た図。

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吾妻橋を見下ろすこのカットは文化観光センター8階の展望テラスから撮影できます。

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この構図も展望テラスから

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仲見世商店街

 カッパ姿になった3人がケッピの曳く人力車で欲望フィールドに連れて行かれるとき、背景に流れていた景色は雷門から続く浅草寺の仲見世商店街がモチーフです。…ってその名がズバリ書いてあったので改めて説明するまでもないですねw 店舗の営業が終わった夜に行くと、作中同様和風なイラストが描かれたシャッターが閉まっている様子を見ることができます。各店舗の名前も、例えば「ヒラノヤ」は「サラノヤ」になっているなど、微妙に変わってはいますがほとんどが実在の店から取られたものなので、探してみるのもおもしろいかもしれません。

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欲望フィールドへ向かう途中に通った仲見世っぽいところ。

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このシーンのスタート地点は仲見世を抜けた先の浅草寺宝蔵門がモデルだと思います。

 幼い悠がヤクザから逃げ回っていた記憶が漏洩した4話のシーン中でも仲見世が登場します。あたりを探し回るヤクザ達から悠が身を隠していたのは雷門から1ブロック行った左側裏手、「文扇堂」という店の前辺りです。この一連のカット、一致度は高いのですが、作中カットでは全て実際の景色を左右反転して描かれていました。

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逃げる悠と追い回すヤクザ達のシーンで出てきた仲見世の裏手。写真は左右反転しています。また色合いも作中カットに寄せて現像しているので実際の見た目とは異なります。

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実際の色味に近いのはこんな感じですかね。これも左右反転したモノを掲載。

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こちらも写真は左右反転済。

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悠が隠れていた曲がり角の様子は若干異なるようです。これも左右反転済み。

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「蕎麦久」のモデル

 4話で悠の両親は「蕎麦久」という蕎麦屋を営んでいたことが明らかになりましたが、その建物のモデルは「浅草たぬき通り」にある「常寿司」という寿司屋でした。かっぱだけでなく寿司にもかなり縁が深いこの作品なので、モデルが寿司屋と言われると何か意味があるのではと勘ぐってしまいまたくなりますが…w

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「蕎麦久」のモデルとなったお店。この写真は広角レンズで撮りましたが、iPhoneとかに付いてるパノラマ機能を使った方が一致するかもしれません。

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回想シーンでの、夜の様子。

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兄の誓が拳銃を渡された路地も同じ場所に実在します。

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カパゾンビのせいで蕎麦が飛んでいったカットも、実際にこの店がある「たぬき通り」が描かれました。

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花やしき周辺

 2話でニャンタローを追う悠と一稀が事実上のデート?!をしたのは、実名そのまま出ていた通り浅草花やしき。浅草寺の裏手あたりにあり、開園したのは江戸時代末期という、小さいながらも歴史の古い遊園地です。

 作中で描かれていた高い塔にゴンドラがぶら下がるタイプの観覧車は1960年に完成した「Beeタワー」という遊具ですが、老朽化のため2016年9月に営業を終了、解体されてしまいました。現在もタワーの遊具はありますが、これは別のものです。

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今は無き「Beeタワー」

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花やしき外周部

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浅草門にある「花やしき」の看板

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正面口に当たる浅草門。

 今回中までは入りませんでしたが、内部の様子も一致するようです。

 8話でも再登場しましたが、その時は周辺の道路も登場しました。EDで燕太がいるカットと同じ場所ですが、本編中でも燕太がメインのシーンの舞台となりました。

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警官コンビから逃げるため裏口から出てきた燕太と誓。EDの燕太カットと同じ場所です。なお作中左端に描かれている円形の遊具「ちびっこ観覧車」は2019年5月28日で営業を終了し、撤去されてしまいました。

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道のど真ん中に木が生えてる不思議な路地も実在します。

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花やしきの脇、カフェの前という人通りの多い場所でドスなんぞ持ち出したら大騒ぎ必至ですが…w

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花やしき入口側。このあと玲央は「往来だが仕方ない」と銃を持ち出しますが、往来どころか実際には人だかり状態なことが多いですw

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隅田公園のカットもそうでしたが、8話のカットは木の形がよく一致しますw

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このカットは木と左側の店の遠近感がだいぶいじられていますね。

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雷5656会館

 5話の吾妻サラの握手会会場は浅草寺裏手にある「雷5656会館」。なかなか愉快なネーミングですが、そのままの名前で実在していますw

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サラの握手会会場となった雷5656会館。

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浅草観音温泉(解体済み)

 サラ握手会の際に一稀が本物と入れ替わる手助けをするため、悠がサラを誘い出したのは浅草観音温泉です。5656会館から少し離れた花やしきと新仲見世の間にありましたが、2016年に営業を終了し、2018年2月には解体されてしまったようです。現在は新しい建物を建てる工事が進んでいました。

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浅草観音温泉のあった場所。奥に見えてる新仲見世は今もそのまま。

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このカットはこんな感じの角度…でしょうかね。

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浅草六区エリア

 浅草寺の西側に広がる繁華街は、明治から昭和の中頃にかけて「浅草六区」の名で親しまれたエリアです。本作ではこのエリアもあちこち登場しました。
 まずは3話で出てきた「キース・モットクレー」が営んでいた(魚の)キス専門店の外観モデル。これは「浅草六区通り」に店を構えるクジラ料理専門店「捕鯨船」が元になっています。古くから今なお演芸が盛んなエリアに立地しており、多くの有名人たちが訪れる店としても知られているそうです。

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「魚河岸キース」の元ネタとなった「捕鯨船」。「キスを喰ってキスを磨け!!」という作中の文章にもちゃんと元ネタがあったようですw

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左右の店もちゃんと一致します。

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 4話で「古いモノが新しいモノで上書きされていく」という悠の語りの中で描かれた街並みカットの一つとしてもこの場所は登場しています。作中でステーキ屋が新オープンしているのは魚河岸キースのあった場所。キースがカワウソの餌食(?)になったことで魚河岸キースは閉店し、ステーキ屋で「上書き」されたということですね…こんな所まで辻褄合わせてくるのはさすが、という感じです。

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4話ではステーキ屋として新オープンしていた魚河岸キース跡地

 8話冒頭で燕太がパチンコみたいなのやりながらやさぐれてましたが、それも実在します。パチンコのようなモノは「スマートボール」という昭和の時代に流行したゲームです。作中で描かれていたように手元のレバーを引いて手動でボールを打ち出し、数字の書かれた穴に上手く入れられると追加の玉が出てくる、というルールです。昭和のレトロなゲームの代表格といっていいかもしれませんが、現在では昔ながらの観光地や温泉街でひっそりと稼働しているのみで、遊べる場所はかなり減ってしまっているようです。その数少ないスマートボールの店の一つが、今回登場した「スマートボール三松館」。ウインズ浅草裏手にある小さな遊戯場ですが、2019年現在東京では唯一のスマートボール場だそうです。1回75玉で300円。実際遊んでみましたが、コツを掴むと何度か当たりの穴に入れられるようになり、結構玉が補充されるので、そこそこ遊べました。何か景品がもらえるわけでもないですが、地味に楽しいですw
 スマートボール三松館の営業時間は土日祝日のみの12時~19時。ただ2019年6月は2週目3週目と臨時で休業するようで、8話が放送されたその週に営業したらその次は22日の週まで営業しないようです。

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スマートボールの台。このレバーを引いて球を打ち出します。

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盤面のようす。めっちゃ年季入ってます。年季入りすぎて故障中の台も結構有りました…

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入口から見た店内の様子。めっちゃ昭和です…

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ゲーム開始時は実際におばちゃんが玉を入れてくれましたw

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このカットは営業開始前に撮影。

 スマートボール三松館の周辺も何カットか登場しています。かつては東京随一の繁華街として大繁盛した浅草六区の面影が残る「六区ブロードウェイ」と呼ばれる通りです。

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玲央と真武の後ろに見えているのはウィンズ浅草。

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玲央と真武を避けてスマートボール場の裏手から出てくる燕太と誓。六区横丁側の景色です。

 スマートボール場の裏手から出てきた燕太と誓は国際通りに出て、そのまま南へ向かって歩いていきます。街並みのカットが多数描かれましたが、ほぼ二人が通り過ぎた通りの順番で登場しています。

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公園六区入口交差点。このカットだけ順番がずれている感じで、スマートボール場から国際通りに出て少し南に行ったところになります。

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スマートボール場裏から国際通りに出てすぐの所にある松屋の前を通ります。

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道の反対側に見える焼肉屋。隣のホテルは新しそうなのでロケハン時は本当に工事中だったのかも。

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松屋から少し南に行った「まるごと北海道」という店。カニの看板はなくなってしまったようです。

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しばらく歩いて雷門一丁目交差点。

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同上。

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二人が立っている場所からは国際通りを挟んで反対側にある「仁丹塔跡」。その名の通り仁丹の広告塔が建っていた場所です。

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仁丹塔跡に建つビル。「にっぽんのめんたいこ かねふくのめんたいこ」という広告は「にっぽんのきゅうり さらふくのきゅうり」になってますねww

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燕太と誓は雷門一丁目で左折して雷門通りのアーケードへ。

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浅草一丁目バス亭。交差点名は実名が描いてありましたがバス停はなぜか「浅草×丁目」に書き替えるんですね…w

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最後のカットはロイヤルホストの前。

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凌雲閣(浅草十二階)

 6話で「カッパ王国とカワウソ帝国の争い」というものがあったことが語られましたが、その時の様子を描いた絵巻物のようなカットには、特徴的な形をした塔が描かれています。この建物にもモデルがあり、大正時代まで浅草に実在した「凌雲閣」が元になっています。直前の項目で紹介した浅草六区の地に明治23年(1890年)に建てられた、高さ52mの展望塔で、当時日本で最も高い12階建てであったことから「浅草十二階」の通称で親しまれていたそうです。しかし大正12年(1923年)に起きた関東大震災により上部が崩壊してしまいました。作中のカッパとカワウソの戦争の描写中でも塔が崩壊する様が描かれていますが、それもこの史実をモチーフにしたものだと思われます。

 関東大震災での崩壊後は再建されることもなく解体され、跡地は繁華街として開発されて今に至るため一目で分かる遺構は全くありません。しかし2018年にも跡地付近の工事現場から当時のレンガらしきものが出てきたそうで、基礎部分は今ある建物の下にひっそりと残っているようです。現在この地に凌雲閣があったことを示すのは、つくばエクスプレス浅草駅近くのパチンコ屋の前に「凌雲閣記念碑」という小さな陽だけになっています。

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凌雲閣跡地の碑

 現地にはこの碑があるのみですが、両国の江戸東京博物館では凌雲閣の模型が常設で展示されています。明治から大正にかけて花開いた市民文化と娯楽をテーマにしたコーナーにあり、「盛り場浅草」というタイトルでこの模型の他、先ほど紹介した浅草六区の栄えた様子などが詳しく解説されています。写真撮影も可能ですし、興味のある方は訪問してみてはどうでしょうか。→江戸東京博物館ホームページ

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江戸東京博物館に展示されている凌雲閣の模型。

 なお完全に余談ですが、フジテレビでさらざんまい6話が放送された2日後、TOKYOMXとBS11で放送された「鬼滅の刃」第7話でもこの凌雲閣が描かれていましたw 同じ週に全く関連性のないアニメで同じ場所が舞台になるだけでも珍しいのに、既に存在しない建物でそれが起こるとはなかなかレアな事態でしたw

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三社祭

 9話ラストの悠と誓の回想シーンの中で、祭りの日の場面が何カットか描かれました。これは浅草神社のお祭り「三社祭」のときのものです。悠と誓の家族写真の裏には「2007.5.20 祭りの日に」という文字がありますが、三社祭は毎年5月の第三金曜~日曜の日程で行われ、2007年は5/18~20の3日間だったはずなので、この日付は現実に即した物になります。9話Cパートで描かれたのもこの人みてよいでしょう。2019年の開催は5/17~19で、9話で祭りの様子が出てくるより前だったので来年まで待たねばなりませんね…
 なお1カットだけ、街中にぶら下げられている「三社祭」のちょうちんは撮っていたので掲載しておきます。

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三社祭の提灯

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東京スカイツリー

 浅草の街からもよく見え、21世紀の東京を象徴する景色の一つとしてすっかりお馴染みになった東京スカイツリー。本作「さらざんまい」においても、何かと象徴的な存在として描かれました。カワウソたちが集めた「欲望」を処理していた地下施設も明らかにスカイツリーと同じ構造をしていましたし、OP映像でもタイトルロゴをバックにどーんとセンターに描かれています。

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OPに描かれるスカイツリー。青空バックの日を選んで撮ってみました。

 本編中でも浅草の風景の一つとして何度も描かれました。見上げる角度とアンテナの向きが似てるのは、東武線浅草駅ととうきょうスカイツリー駅のちょうど間ぐらいにある源森橋から見上げた構図でしょうかね。

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源森橋から見上げたスカイツリー上部。

 カワウソの地下施設として以外の、実在のツリー周辺はほとんど出てきていませんが、4話の漏洩シーンの途中、幼い悠が拳銃を持って逃げ回っていたシーンの中ではワンカットだけスカイツリー周辺が登場していました。夜の人気の無い階段のシーンは、スカイツリータウンの押上駅側にある「ソラミ坂」の一番上の部分でした。

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ソラミ坂最上部。作中カットの色合いがかなり濃い青だったので、それに寄せて現像した写真を掲載しています。実際に目で見るとこんな色じゃありませんw

 また、5話で一稀の本当の母親が電車を待っていた駅は東武伊勢崎線(スカイツリーライン)のとうきょうスカイツリー駅です。春河の事故のシーンで一稀が浅草駅から墨田区側へ向けて走っていましたが、位置関係的には辻褄が合いますね。ただお母さんは浅草行きの電車が来る側のホームで待っていましたが…wまあそこは演出の都合上ですかね。

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とうきょうスカイツリー駅のホーム。

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小梅児童遊園

 尻子玉を抜いて欲望が「漏洩」したことで明らかになった一稀の「秘密」。1話で彼がアイドルの女装姿に着替えていたトイレのモデルも実在しました。場所はとうきょうスカイツリー駅近くにある小梅児童遊園。小さいですが白いポールが立ち並ぶオブジェが特徴的な公園です。

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一稀がアイドル・吾妻サラの恰好に着替えていたトイレがある小梅児童遊園。

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多機能トイレもちゃんとあり、内部の様子までそのままっぽいです。

 この公園は6話でも登場しています。いろいろ漏洩してだいぶダメな感じになってしまった一稀を慰めるためにサッカーしにきた場所です。

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トイレと遊具は一致しますし、ポールのオブジェも別の位置に存在していますが、この構図は完全再現できなそう。

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「箱のたくさんある高架下」

 1話で悠が車上荒らしを試みていた高架下の駐車場。これは完全に一致するモデルがあるわけではなさそうですが、浅草から東武線で隅田川を渡って一駅先、「とうきょうスカイツリー駅」(旧・業平橋駅)近くの高架下がそれっぽいかなと思いました。公園のトイレで吾妻サラの姿に着替えた一稀がこの場所で自撮りする、という流れでしたが、小梅児童遊園からもすぐなので、位置関係的にもそれっぽいかと思います。

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とうきょうスカイツリー駅近くの高架下。雰囲気にてる?

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上とは反対側から。

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水上バス

 8話で悠が誓と共に浅草を離れるときに乗った船、これのモデルは隅田川で運航されている水上バスです。隅田川の水上バスは東京都観光汽船が運航する「TOKYO CRUISE」と、東京都公園協会が運航する「東京水辺ライン」の2系統がありますが、作中で出てくるのは「TOKYO CRUISE」の方。吾妻橋の北側にある乗り場からは、浜離宮、お台場海浜公園、日の出桟橋、豊洲の各地へ向かう船が発着しています。9話での描写から、悠と誓が乗ったのは日の出桟橋へ向かう便。浅草からは所要時間およそ40分で、料金は大人860円です。船の種類はいろいろありますが、作中に登場したのは「竜馬」と名付けられた赤い船でした。

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浅草を離れるため水上バスに乗る悠と誓。桟橋は乗船しないと入れません。

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「竜馬」と名付けられた船の座席。

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ここから9話。船尾から見える水面の様子は実写映像が使われていたので、写真を並べるとどっちがどっちなのやらという感じに…w

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作中では夕方浅草を出る船に乗って、永代橋を越える頃には真っ暗になっていましたが、9話放送のタイミングは夏至直前の日没の遅い時期だったので、浅草発の最終便に乗っても全然暗くなりませんでしたw

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船の外の景色は一致していませんが、作中では中央大橋を越えた辺りのタイミングで描かれています。

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船内のテレビで燕太が撃たれたことを知るシーンですが、実際にはモニターはありません。

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中央大橋全景。優雅なデザインをしており他の作品にもよく登場します。最近の代表的なところでは「3月のライオン」あたりですね。

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撃たれた誓が再び船に乗って逃げるも、屋上で倒れてしまったシーン、これも中央大橋まで戻ってきた辺りでのできごとでした。

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「竜馬」の全景

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日の出桟橋

 場所ごとに紹介しているので紹介順が前後しますが、悠と誓が船を降りたところは日の出桟橋です。「マサ」が出迎えてくれたところですね。ここもいろいろなアニメで使われる場所ですが、ちょうど10年前に同じノイタミナ枠で放送された「東のエデン」でも結構印象的な場所として使われていました。→当サイトの探訪記事はこちらです。

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悠と誓を乗せた船が着いた日の出桟橋。残念ながら作中とは逆側の桟橋に到着してしまいました。

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以前乗ったときには同じ側に停泊したので、せっかくだしそっちの写真も。(2010.05.15撮影)

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誓の弟分・マサが出迎えてくれます。

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日の出桟橋入口の横断歩道、2019年6月時点では工事中で封鎖されていました…

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日の出桟橋の目の前を通る新交通ゆりかもめの高架。誓達が関わっていたヤクザの名前が「由利鴎(ゆりかもめ)」なのは関係あるのか無いのか…?

 船を下りた後、悠、誓、マサの3人で話していた倉庫は日の出桟橋のすぐ脇にあるモノ。倉庫エリアの大半は関係者以外立ち入り禁止ですが、一番桟橋寄りにあるこの「2-D」の倉庫だけは桟橋の駐車場から正面の写真を撮ることができます。

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日の出桟橋脇の倉庫。

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桟橋と倉庫の間にあるコンビニ。作中ではサークルKのようなものでしたが、実際はローソンでした。

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コンビニから倉庫側を見た構図。すぐ隣接した位置にあります。

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倉庫の脇の様子。これは実際の景色とあまり一致しません。

 話の流れ的には、このあと別の船に乗り換えるため隣の竹芝ふ頭へ移動しますが、そこで誓を追うヤクザ達に出くわし、銃撃戦に。逃げる悠と誓がやってきた先は、再びこの日の出桟橋の水上バス乗り場付近でした。

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9話後半でも登場した日の出桟橋。

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ヤクザ達から逃げる誓と悠。画面奥左手側が、はじめに船が着いた桟橋です。

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二人が走っていた通路を海から見た構図。日の出桟橋から出発する水上バスに乗らないと撮れない構図なので、過去に撮ったものを流用して紹介します。(2010.05.15撮影)

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追いついたヤクザが誓を撃ったのはこの船の上から。丁度作中と同じ船が停泊していました。

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撃たれた誓は先ほど乗ってきた水上バスの船へと逃げ込み、また浅草の方へと戻っていきます…

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竹芝桟橋

 また掲載順が話の流れとは前後しますが、日の出桟橋に着いたあと、悠と誓はマサが手配した別の船に乗り換えるため、隣にある竹芝桟橋へと移動します。実際にもこの竹芝客船ターミナルからは伊豆七島や小笠原諸島へ向かう長距離フェリーが発着していますし、Bパート開始直後のマサのセリフをよく聞くと「このチケットで島まで行って、そっからは別の船に乗り換えッス」と言っているので、彼らは一旦伊豆諸島あたりを目指そうとしていたのかもしれません。

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竹芝客船ターミナル前の広場にある船のマストのモニュメント。背景に新しいビルが建ってしまって作中の様子とは変わってしまいました。

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マサから乗換先の船のチケットをもらっていた場所。

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用が済んだマサは誓に撃たれてしまいます。

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マサを捨て置いて先へ行こうとする誓。広場の周りを巡るデッキに上がっていく階段を登っていきます。

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階段の先で誓を消そうとやってきたヤクザ達に遭遇。

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作中でも誓の足下に「船」の文字が見えますが、このデッキには「艤」「艇」など「舟偏」の漢字が書かれたタイルが所々にちりばめられています。

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待ち構えていたヤクザ達

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銃撃戦になって身を隠す誓。上ってきた階段のすぐ裏側になります。

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援護射撃する悠。実際行って分かりましたが、かなり不安定な足場で撃ってますねこれ…w(10個前の写真左端に写っている壁の上に立っていることになります。)

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手元にあった改修前の写真と比べると、下が赤く塗られており街灯がついている様子が一致していたのがわかります。(2010.12.18撮影)

 悠の援護で逃げることに成功した誓は橋を渡ってさっきまでいた日の出桟橋の方へと戻っていきます。この橋は「日の出人道橋」という歩行者専用の橋だったようですが、かなり前から通行止めになっているようで実際には通れません。最近再開のための改修工事が行われたようで、見た目が作中とは若干変わってしまいましたが、遠からず通れるようになるようです。

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誓が渡った日の出人道橋。改修工事のため色や欄干の様子などが少々変わっています。作中では街灯もついていますが、2019年現在では撤去されています。

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永代橋・中央大橋

 8話Cパートで浅草を離れる悠と誓を乗せた船が青くライトアップされた橋の下をくぐるカットがありましたが、これは隅田川下流部に架かる永代橋を写したもの。撮影地点は一本上流の隅田川大橋です。ただ吾妻橋や駒形橋同様、永代橋も2019年6月現在塗装工事中のため、終わるまで作中の景色は見られません。

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隅田川大橋から見た永代橋の夜景。2019年6月現在は工事中ですが…

 終盤のかなり重要で印象に残るシーンなのに工事中の写真だけではあんまりなので、撮影角度はわずかに違いますが、少し南の新川公園から過去に撮った夜景の写真があったので、それを使って本来の情景を紹介します。作中で描かれているとおり、青いライトアップによってで橋の曲線が鮮やかに浮かび上がっています。

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2014.03.22撮影の永代橋の夜景。

 9話で撃たれ、逃げ込んだ船が浅草の方へ戻っていく途中、誓が息絶えたのもこの永代橋付近を航行中のことでした。

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つながりを失った悠の心情に合わせるかのようにひときわ暗く描かれた辺りの景色の中で、ひときわ明るくライトアップされている永代橋がとても印象的……なのですが、今は工事中でかなり残念なことに…

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ついでに6月だと日が長く、浅草発の水上バス最終便でも暗くならないので、作中の雰囲気を体感したいなら時期をずらして訪れる方がいいかもしれません。

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エンディング実写カット

 ここまでは登場地点ごとに分けて舞台を紹介してきましたが、最後にエンディング映像に登場した場所を別立てで紹介したいと思います。
 1話から早速流れたエンディング映像ですが、実写映像と二次元のキャラクター、さらにはCG演出が違和感なく組み合わせられていてとても印象的で、それぞれのキャラクターが本当にその場所に居るような気がするような見事な映像だったと思います。浅草の街角は実写で撮影されているので、写真に撮ると完全に同じモノが撮れるはず、ということで、あの映像の雰囲気を可能な限り再現できるよう、夜の浅草の写真を撮ってきましたので紹介したいと思います。色味とかも元映像っぽくなるよう、頑張って調整してみましたw

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雷門前のスクランブル交差点。

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浅草地下街のコインロッカー。こちらも1話本編中に一瞬ですが登場した、悠のカットと同じものです。

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東武浅草駅の自動改札機

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吾妻橋の南側歩道中程から浅草の繁華街を見た構図。

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仲見世の裏側。雷門からすぐのあたりの東側です。

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かっぱ橋の「極楽かっぱ」

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吾妻橋たもとにある案内

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一稀が居るのはかっぱ河太郎像広場の前。

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悠のカットは、ここだけ少し離れた場所ですが、言問橋の北に架かる、X字型が特徴的な「桜橋」。

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青いブロック塀が特徴の燕太のカットは花やしきの外周です。

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燕太カット別アングル。花やしきのアトラクションが不思議な印象を与える景色です。ただ残念ながら円形の遊具「ちびっこ観覧車」は2019年5月28日で営業を終了し、撤去されてしまいました。

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一稀カット2つめ、かっぱ橋道具街の「かなや刷子」前。

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吾妻橋のたもとにある若干キモイオブジェ「そらちゃん」

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一稀カット3つめ、本編でも出てきた夜の合羽橋交差点。

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燕太カットその2は浅草寺の脇、伝法院の裏手にあたる「浅草西参道」アーケードの一角です。さっきの花やしきからもすぐ近く。

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悠のカット2つめは東武浅草駅の北口前。松屋のビルの街頭ビジョンとは反対側の高架下です。

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同じく浅草駅北口。ED映像ではシャッターが閉まっているので終電後の撮影ですね。

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燕太カット3つめは雷門近く。文化観光センター前から吾妻橋の方を見た構図です。

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こちらはまたかっぱ橋。「白衣のさいとう」のあるあたり。

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最後の一稀カットは伝法院通りにある浅草ラスクの前辺り。

 このエンディング映像の実写部分、雨が降って路面が濡れているのもまた印象的だからそれもちゃんと再現できないか、と思い、ちょうどよく夜に雨が降る予報だった1話放送直後の日曜日に狙って行ったのですが、残念ながらほとんど降らず…さらにこの元映像、スカイツリーやアーケードの明かりが消えていたり、浅草駅のシャッターが閉まっていたりするので、おそらく街が完全に静まりかえった深夜2時とか3時とか、それぐらいの時間に撮られたもののようです。流石にそこまで合わせるのは大変なのでやるかどうか分かりませんが、雨については追々狙って行きたいと思いますw

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更新履歴
初回記入:2019.04.16
2~3話の舞台を追加:2019.05.02
4話の舞台を追加:2019.05.06
5話の舞台を追加:2019.05.13
6-7話の舞台を追加:2019.05.30
8話の舞台を追加:2019.06.04
9話の舞台を追加:2019.06.11
最終話までの舞台を追加し、掲載順大幅変更:2019.06.29