星合の空 舞台探訪
探訪日:2018.08.20(雑色、六郷水門)、2018.12.30(団地)、2019.05.12(学校)、2019.07.13(新田神社)、2019.08.03(六郷水門[1話先行配信後])、2019.09.02(六郷水門[1-2話先行上映会後])、2019.11.04(六郷水門、清明学園)、2019.11.10(雪が谷)、2019.11.17(東武70000系、鳩山会館)、2019.11.22(旧福岡県公会堂貴賓館)、2019.11.24(多摩川河川敷)、2019.11.30(多摩川河川敷、雪が谷大塚、六郷水門)、2019.12.08(旗の岡中モデル、六郷水門、雪が谷、荻窪)、2019.12.14(雑色)、2019.12.15(有明テニスの森公園、新田神社)、2019.12.28(中野)、2020.01.03(団地)、2020.02.10(六郷水門)、2020.05.24(SpecialFanMovie柊真の高校)、2020.05.27(六郷水門)、2020.08.02(雑色)、2020.10.20(下丸子公園)
2019年10月よりTBS系列で放送された赤根和樹監督の新作オリジナルアニメ「星合の空」。「ノエイン」以来14年ぶりの赤根和樹監督によるオリジナル作品ということで、2018年8月の情報解禁以来とても注目している作品です。
当サイトではノエイン、鉄腕バーディーDECODEと赤根監督作品の舞台を巡ってきたので、今回も舞台探訪的な側面からも期待大しておりましたw
赤根監督のTwitterでもロケハンに行ったというコメントや作業中の画像がアップされていたので目星は付けていましたが、2018年8月19日に公開されたPV第一弾で早速実在の風景を元にしたシーンが登場したので、その翌日すぐに行ってきました。以後も同年12月29日公開のPV第二弾「新プロモーション映像」や、2019年7月7日にdアニメストアで行われた第1話先行配信、その後は放送から出来るだけ早いうちに、登場地点が確認でき次第現地へ訪問してきました。
そんな「星合の空」の舞台ですが、近年のアニメでは作中の位置関係も現実の街の通りというパターンが多いかと思いますが、本作はどうやらそうではない様子です。主人公たちの通う学校、主人公の一人・眞己の住む団地、帰り道に通る土手道沿いの水門の3カ所が頻出スポットですが、作中ではすぐ近くにあると思われるこれら各地点も、実際にはそれぞれ離れた全く別の場所にありました。どうやらこの作品は、実際の位置関係は無視して、全く異なる各地に点在するいろいろな景色をつなぎ合わせて物語の舞台を作り上げていくタイプのようです。
・「志城南中」のモデル
・眞己の住む団地
・六郷水門
・雑色商店街
・新田神社
・清明学園(「御崎学園」のモデル)
・雪が谷大塚駅前(「御崎駅」のモデル)
・雪が谷大塚駅・改札前(「旗の丘中」最寄り駅のモデル)
・旧福岡県公会堂貴賓館(春日邸の外観モデル)
・鳩山会館(春日邸の内装モデル)
・多摩川河川敷 二子新地駅付近
・「旗の丘中」のモデル
・晋吾の家付近
・荻窪病院(「蒲田総合病院」のモデル)
・下丸子公園(9話ラストの公園)
・有明テニスの森公園
・12話の100円ショップ
・中野駅前
・おまけ~眞己のラケット
・Special Fan Movie「その後の彼等…」登場地点
「志城南中」のモデル
まずは主人公達の通う学校「志城南中学校」のモデルから紹介。当サイトコメント欄で情報提供をいただき、学校のモデルも実在することが分かりました。(教えて下さった方ありがとうございました!)
なお現役で稼働中の学校ですし、エンディングのテロップにも名前は載っていませんので、当サイトでは詳細を伏せ、写真を紹介するのみに留めておきます。
さてモデルと目される学校へ早速行ってきたわけですが、正門付近や体育館の配置などきっちり一致していました。話の要となるテニスコートもちゃんと実在しています。
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主人公達が通う学校のモデル。正門前の道。校舎だけでなく街灯の位置関係も一致します。
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反対側。正門は川沿いの道に面しています。
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敷地外のフェンス越しに撮ったのでわかりにくいですが、体育館と校舎の形や配置も一致しそうです。テニスコートもちゃんとありました。
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正門から入ったところの様子。作中カットに完全に合わせるには門の中から撮らないといけませんが、当然ながら無断で立ち入ってはいけません。
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眞己の住む団地
次に紹介するのは眞己の家と夏南子の家がある団地。中学生の青春を「部活」と「家庭」の二方向から描いた本作において、学校と同じぐらい重要な舞台ですね。PV第二弾で初登場して以降、本編でも幾度となく登場しています。
眞己と夏南子は徒歩で通学していることから、作中ではこの団地は学校からそんなに遠くないところにあるという設定になっているはずです。しかし、現実には全く別の場所にありました。近隣住民の迷惑にならないよう、念のためこの記事では詳しい場所と名称を伏せて紹介しますが、後に紹介する六郷水門や雑色周辺どころか東京都内ですらない、お隣神奈川県内の某所に存在しています。
なお、建物の色が写真と作中で異なっていますが、これは最近外壁の塗り直し工事が行われてしまい、その時色が変わってしまったためです。放送開始の9ヶ月以上前、この団地が初めて登場したPV第二弾の公開翌日(2018年12月30日)に訪問しましたが、その時点で既に工事はほぼ完了している状態でした。放送後に再訪問したときも当然ながら色は作中と違うままです。なお2017年6月撮影のGoogleストリートビューでは作中と同じ色をしているのが確認できました。
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眞己とその家族が住んでいる団地のモデル。中央部に広々とした公園が配置されています。
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眞己と夏南子の家がある棟は三方向に展開したような独特の形をした形をしています。上から見ると星のようにも見えることから「スターハウス」と呼ばれており、団地の景観のシンボルとなるように設計されたものだそうです。
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公園部分
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エントランスから見上げた構図。
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1階のエントランス部分。公園部分に向けて開けています。1話では眞己が駆け抜けていくシーンが何度も描かれた場所ですね。
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建物の配置は実際と若干変えて描かれているようです。また眞己達が住むのは13号棟ですが、外観カットだとなぜか12号棟ばかり描かれています。
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エレベーターホール
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外観カットで描かれる12号棟。作中では右下に公園の遊具が映り込んでいますが、これは実在しませんでした。
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並び立つスターハウス
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2話で悠汰が桂木家を「偵察」していたシーン。後ろの風景が一致する位置にちゃんと木もありますw
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団地内の公園エリア
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公園内にある遊具
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団地内の通路
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4話Cパートでラケット折られた事件の現場もちゃんとあります…
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六郷水門
「学校」と「家」が出てくるなら、当然その間にある「通学路」も重要な舞台となる、というのは学生が主人公の作品では定番ですね。本作ではレトロな水門がとても印象的な川沿いの道がそれに相当します。
モデル地となったのは大田区南六郷にある「六郷水門」周辺の多摩川沿いの道です。レンガ造りの重厚な水門がとても特徴的な景色ですが、これは80年以上前の昭和6年(1931年)に完成したものとのこと。国土交通省の「近代土木遺産リスト」にも載っていながら現在も稼働している重要な水門のようです。雑色駅から徒歩10分少々の所にありますが、途中通る商店街は「水門通り商店街」と名付けられているなど、地元でも親しまれているようでした。
本作にとってこの場所は非常に重要な場所のようで、放送の1年以上前に公開された最初のPVから繰り返し使われています。
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主人公二人が佇む六郷水門脇の河原
PV第一弾2分00秒付近、のちに本編1話で描かれた、柊真が眞己にソフトテニス部への入部を迫るシーン。
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柊真が眞己をソフトテニス部に勧誘するシーン。六郷水門の裏側です。
同じPVのメイキングパートの0分57秒付近に出てくるのももちろん同じ場所です。1枚目の眞己と柊真がいる場所から見ると水門から通じる水路の対岸より撮影した感じ。写真は間違えて同じ側から撮ってしまったので手前の柵とか見えておりませんが、奥のビルが一致するのが分かるかと思います。なお訪問時はカモメの気配もありませんでしたが、実際にこう言う映像が撮れていると言うことは居るときには居るんでしょうね。
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メイキングパートに出てくる六郷水門付近の多摩川河川敷
参考資料:六郷水門ホームページ
2018年12月末公開のPV第二弾の1分03秒付近からのシーンでも、ちょっと別アングルの水門が登場しています。
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PV2に登場したアングルで。
ここからは本編カット。この場所で柊真が眞己をソフトテニス部に誘うシーンが1話で2回も描かれるなど、物語の始まりを飾る重要な舞台となりました。その後もほぼ毎回のように登場しており、印象に残っている人も多いのでは無いかと思います。
そんな重要スポットですので、写真の方も可能な限り再現度を高くしようと思い、作中同様晴れた日を選び、さらに水門に日が差す角度も作中で描かれているのに最も近くなる時間帯を狙って撮影してきました。ただ太陽の方角を合わせることを最優先にしたところ、作中では学校帰りの夕方のシーンを14~15時に撮影しなければならなかったので、風景の色味は少し印象が異なる状態でした。そこで現像の段階で色味をいじって、作中の雰囲気に近づけた写真を作ってみました。
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堤防上の道から河原の様子を映したカット。六郷水門から100mほど下流側にある下水道局六郷ポンプ所の水門あたりから見た景色です。
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ジョギングや犬の散歩をしている人がいる様子を描いたこのカットは完全一致しませんが、六郷水門とポンプ所の間辺りのイメージでしょうか。桜の木が並んでいるのが似ています。
教室で眞己が柊真と久しぶりに再会したシーンで一瞬挟まれた、柊真の幼い頃の姿を描いたカットも水門の脇です。
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幼い頃の柊真。水門に向かって左側の端の景色です。
ここからは場面変わって眞己の転校初日の帰り道。柊真が初めて眞己をソフトテニス部に誘ったシーンで登場した一連のカットです。
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六郷水門付近から対岸の川崎市側を望遠レンズで見た景色。たまたま雲の様子も似た感じになりましたw
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以下六郷水門前のアングルが多数登場します。
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眞己視点っぽいこのカットはかなり望遠レンズで撮った構図。柊真の背後に映るマンションは実は400mぐらい離れた所にあります。
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柊真視点。視界を横切る電線もそのまま実在します。
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水門を脇から。「公示」の看板はありませんでした。
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水門真正面から。「六郷」の「郷」の字をかたどったレリーフもそのまま描かれてますね。
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この段階では柊真の誘いを断る眞己。
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この構図はPVでも出てきました。
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一緒にいた夏南子に「闇抱えてそうだね」と指摘されますw
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眞己とやりとりする柊真を影から見ていた悠汰が上がってきます。実際悠汰が出てきた場所には階段があり、下に降りられるようになっています。
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再び場面変わって次の日。眞己に一度断られた柊真ですが、しつこく再び誘ってきます。このシーンでは初日より少し時間が遅いのか、少し夕空の色が濃く描かれています。
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堤防の道の様子を映したこのカットも完全一致はしなそうでしたが、右奥に描かれたマンションはたぶんこれがモデルです。
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水門脇から月と金星を眺める眞己。実際のこの向きは北東になるのでこの向きに三日月は見えなそうです。
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また待ち構えている柊真
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「めんどくさ…!」と眞己はドン引きですw
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柊真は引き続き眞己をソフトテニス部に誘います。前の日のシーンとアングルは似てますが今度は水門全体を写したりと微妙に構図も変わっています。なおこのカットは広角レンズが必要でした。
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避けて通ろうとする眞己に迫る柊真。
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必死の勧誘が続きます。
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「じゃあ、金払ってよ」
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対岸には川崎市の工業地帯が見えています
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柊真の勢いに押し切られた眞己ですが、いざラケットを手にするとまんざらでもない様子です。このカット印象に残ってるのでもっとちゃんと再現したいのですが、イマイチ位置関係がよくわからず…?
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このシーン最後も遠景を映して〆です。映像中では飛行機が描かれていたりもしますが、羽田空港もすぐ近くなので、離陸する飛行機が実際に見えることもありました。
ここからは2話の登場アングルです。
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夜の水門付近
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2話で初お披露目のエンディング映像で翅と晋吾が踊っているのも多分ここ。水門すぐ脇の土手に上がる階段の上でしょう。
続く3話では、眞己と比べてあまりに不甲斐ない部員達に嫌気がさして部活をサボっていた柊真が、下校中に水門脇の階段に座っていました。
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柊真が座っていたのは土手上から見て左側の階段。2019年11月4日の撮影時には、前月の台風に伴う増水の影響で階段下に泥が堆積してしまっていました。
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部活サボり中の柊真に「ソフトテニス好きなんでしょ?」と問いかける悠汰。
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悠汰の問いに柊真は何も答えず…
そして4話でも登場。部活からの帰り道としてこれまで毎回登場しています。
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すっかり「いつも一緒に帰るメンバー」となった眞己、柊真、悠汰、夏南子の4人は奥から歩いてきます。
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河川敷の様子。これも2019年10月の台風の影響で大変なことに…2つ有ったブランコの一つは倒壊してしまっていますし。
4話Bパートでは六郷水門が2回登場しますが、1回目=ペア組み替えた日の帰りは3話で柊真が座っていたのと同じ東側の階段に座っています。
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西側の階段に座る4人
一方ED直前に登場した2回目、練習試合をやることが決まった日の帰り道では反対側の西側に座っています。
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今度は東側に座る4人
1話の時同様、太陽の方位を計算して作中と同じような角度から陽が当たる時間帯を狙って撮りに行きましたが、影の落ち方までかなり正確に再現できました。作中のこの風景もそれだけ忠実に書かれてるという事ですね。また演出的にも、少し影が落ちてる側と完全に日向の側と、1回目と2回目で座る位置を変えたのも何か意味ありげな気もしたりしなかったりで、いろいろ考えてみるとおもしろそうです。
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4話Bパートラストは水門を内側から見た構図で、眞己一人がみんなと別れて帰って行くシーンが描かれました。これがCパートへの伏線ですね…
8話ラスト、桜井先生に自身の夢を打ち明けたあとの夏南子が一人水面を眺めていたのもこの場所でした。いつもの帰宅メンバーに含まれる夏南子も相当な回数ここでみんなと一緒に過ごしてますし、彼女にとっても思い入れのある場所になったのかもしれません。
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8話ラスト、一人物思いにふける夏南子。
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眞己達いつもの帰宅メンバーのこり3人も登場。
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何かを感じとった眞己は「腹減ってるー?」と声を掛けます。
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「つらいときはおなかいっぱい食べるといいんだよ」などと声を掛ける眞己と、いつもどおり悪態付きながらも少し穏やかな声色で受け答える夏南子。眞己のの性格と夏南子の変化がよく出ていたシーンでしたね…。
9話でも登場しています。女子部との強化試合をした帰りのシーンでしたが、いつもの部活帰りよりは空の色が少し濃いので、この日は少し遅くなったんでしょうかね。まあ、始まる前にいろいろありましたしね…
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9話の帰り道。放送直後の12月頃はちょうどこのアングルの方角に太陽が沈むため残照がとてもきれいでした。作中の6月頃はもっと北寄り(画面右側)に陽が沈むので、この色合いも再現できるかもしれません。
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土手の道を歩くいつもの4人。この写真はそれっぽくなる隙間をなんとか切り取って撮ったものなので、作中の雰囲気そのままってところは水門の近くにはなさそうです。
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そしていつもの階段で。
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看板と水門の隙間からカモメが飛んでいくようなおもしろい構図。看板と水門は少し離れており、4人が時々座っている階段がこの看板と水門の間にあるぐらいのスペースがあるので、演出意図を込めて敢えてレイアウトしないと出てこない構図だと思います。
この9話以外でもこの水門の周りをカモメが飛んでいる描写が毎回描かれていますが、7月の先行上映~10月の放送スタートの時期の訪問では一切見かけませんでした。どうやら主に冬から春にかけてこの辺りにやってくる習性があるようなので、作中の時期(5~7月)には実際にはあまり居ないのかもしれません。放送が終盤に近づいた11月末頃からはこの周辺でちらほら見かけるようになり、年が明けた2月頃には結構な数が来るようになっていました。
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カモメと六郷水門。アングルは一致しませんが結構それっぽい絵になった気がします。(2020.02.10撮影)
夕方の六郷水門付近の風景はなかなか印象的で絵になります。キャラクター原案のいつかさんが描き下ろされた、オリジナルサウンドトラックのジャケットイラストもこの場所の夕景でした。
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サントラジャケットのイメージで。イラストと同じく、堤防上をゆく人の影が道と平行になる瞬間を狙って撮ったら、情景をかなりよく再現できたと思います。
更に時間が経って夜になってもなかなかの景色が広がります。多摩川の川幅が結構広いおかげで空が大きく開けており、街の明かりまでの距離も遠いため、東京23区内の割には星空がよく見えます。
「星合の空」という作品タイトルですし、OPにこのようなカットもあったので、この場所で星空の撮影にもトライ。「星合の空」という言葉の示す七夕の物語、その主人公である織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が水門の後ろに見える時期を狙ってみました。
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OPのワンカットをイメージして、水門と星空。水門のすぐ右上辺りに輝く明るい星が織姫星・ベガで、左上の明るいのが彦星・アルタイルです。(2019.11.30 18:13~19:00の47分間に撮影した429枚の写真を合成して作成。)
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雑色商店街
PV第1弾で六郷水門の他にもう一カ所モデル地が特定できたのが、眞己と柊真が商店街の中を走り抜けるシーン。この商店街は雑色駅前から伸びる雑色商店街のアーケードがモデルになっていました。
最初のPVから出てきていたわりに本編にはなかなか登場しませんでしたが、第5話で柊真がATMから金を下ろしていたシーンで初めて登場しました。
また、2019年11月からは、聖地コラボ企画の一つと言って良いのかは分かりませんが、雑誌「オレンジページ」とのコラボ企画として「アニメ『星合の空』コラボ 放課後グルメの聖地・雑色商店街」なる連載も始まったようです。
さて登場アングルはPVのから紹介。1枚目は駅前からバス通り・JRの線路の方に向かって少し行ったところにある花屋の前あたりから。店の看板から道路の様子まで完全に一致しています。同じアングルは本編初登場となった5話でも登場しています。
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雑色アーケードの花屋の前辺り
上のカットから左にカメラを動かして眞己が去って行く方を映したカットですが、ここはかなり改変が加えられています。作中では花屋のすぐ左隣にゆうちょ銀行のATMコーナーがあるように描かれていますが、実際には花屋の左脇には細い路地になっています。しかしその路地とさらに3軒挟んだ同じ並びに、作中に描かれたのと同じATMコーナーが実在していました。
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実際には花屋の3軒隣にあるゆうちょ銀行のATMコーナー
そしてそのATMコーナー隣は衣料品店として描かれていますが、これも実際にはその場所ではなく、ATMコーナーの向かいに存在しています。このように本作の商店街は、実在する各店舗を再現しつつも、その位置は変えて描かれているようでした。
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作中ではATMコーナー隣にある衣料品店。実際は向かいにある。
ちなみにこの商店街とATMコーナーは、5話にしてようやく本編にも登場しました。
そのATMコーナーは本編では重要な場所でした。5話で眞己の家の事情を知った柊真が「金ならある」と言って金を下ろしていたのはこのATMです。
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作中では「へいじょう銀行」ですが実際にはゆうちょです。
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両隣の店はPVの描写と同じく衣料品店と花屋に挟まれているという設定になっています。
しばらく間を置いて10話でも登場。眞己が「餌付け」のために何やら買い物をしたあと、王寺アラシと遭遇したのはこのアーケードの中程でした。
作中の設定では眞己が買い物をしていた八百屋もアーケード内にある設定のようでしたが、実在しません。アーケード終点を越えた少し先にわりと雰囲気が似ている八百屋はありますが、細部は一致しないのでここがモデルというわけでもなさそうです。背景の描き込みはかなり細かいので、どこかに完全一致するモデルが実在すると思いますが、今のところ雑色周辺では発見できていません。
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眞己が買い物をしていた八百屋…に雰囲気が近い雑色の八百屋。似ては居ますがこれがモデルでは無いと思います。ただアーケードの柱は雑色商店街のものと一致するので、作中ではアーケード内という設定のようです。
なお設定位置としては、アーケードの国道側入口が想定されているようです。よく見ると作中で八百屋の2軒右隣にある調剤薬局の看板や壁面の様子が一致しています。
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八百屋の設定位置はこの角?
八百屋は実在しませんでしたが、買い物を終えた眞己と柊真が商店街を歩いていたら、王寺アラシがやってきたシーンで写る一連の風景は全てちゃんと実在していました。
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眞己が通り過ぎたお茶屋さんの前
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お茶屋の隣のまいばすけっと
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放送時期は年末だったため店頭の棚は正月飾りが置かれていましたが、それ以外はきっちり一致します。
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まいばすけっとの隣の床屋前
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さらに数m進んで、2軒隣のパン屋の向かいにあるシャッターが降りたままの店。
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パン屋の前を通過
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パン屋とauショップの間にある交差点の手前で王寺アラシに声を掛けられます。学習塾の合格実績も実在してた2019年度実績がそのまま作中にも描かれていますねw
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パン屋の売り上げランキングもそのままなので、このカットのロケハンはかなり最近なのかもしれません。
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ソーメンチャンプルーを求めてくる王寺アラシw
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「今はない。」と至極当たり前の返しをする眞己w
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柊真も「コレが御崎学園のエースか…?」と呆れ顔ですw
ちなみに眞己達が立ち止まって話していたパン屋は、オレンジページとのコラボ企画の3回目で紹介されていた「リヨンクローバー」さんです。人気1位の塩バターロールと3位のカレーパンは記事中でも紹介されていますね。
このコラボ記事シリーズではお惣菜屋系も何軒か紹介されていますが、作中でアラシが食べてたコロッケらしきものも、それらいずれかの店で買った物かもしれませんね。この商店街は惣菜屋が多く、アラシが歩いてきた方向に限定しても複数有るのでどこかまでは特定できませんがw
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新田神社
1話で柊真が眞己を部活に誘うシーンの途中に数カットだけ挟まれた回想シーンでは、東京都大田区の新田神社が登場しました。当時中学生で、眞己や柊真達と同じ学校のソフトテニス部に入っていた柊真の兄・涼真と、幼い頃の眞己が一緒に居たシーンの回想シーンの舞台となった場所です。また、それからしばらく間を置いた10話でも、眞己、柊真、アラシの3人が五瀬兄弟に出会ったシーンでも登場しています。
東急多摩川線武蔵新田駅近くの小さな神社ですが、1358年から続く古い神社で、魔除けの縁起物として授与される「破魔矢」はこの神社が発祥といういわれもあるようです。
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1話の回想シーンで涼真と幼い頃の眞己がいた新田神社の境内。
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眞己の顔に傷があるのが今後の展開を暗示しますが…
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涼真が使っていたラケットは眞己達のとは違い1本シャフトタイプのようです。
ここからは10話のカットです。
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神社南側から見た構図
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向かいの公園から
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五瀬兄弟を見つけるアラシ
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アラシ達に気付く五瀬兄弟。訪問日は年末で初詣の準備が進んでおり、作中の様子とは少し変わっていました。
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画面左に写っている大きな棒状のモノは、当社が発祥と言われる破魔矢のモニュメントです。
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5人が相対したのは境内にある稲荷神社の前。
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作中カットの右端に描かれているのは厄年の一覧表ですが、訪問時は別の場所に移動していました。(8つ上で紹介している五瀬兄弟初登場カットの写真に見切れています。) 先行配信直後の2019年7月に訪問した時の写真を確認したところ、その時点では作中と同じ場所に置かれていました。
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左端に映るのはこの神社のご神木です。
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清明学園(「御崎学園」のモデル)
4話では男子ソフトテニス部の変化を感じ取った桜井先生が、練習試合の話を取り付けてきてくれました。その相手として選ばれたのは強豪校の「御崎学園」。先生の後輩がコーチをしているという縁があって実現したようです。
その学校のモデルとなったのは、これまた東京都大田区にある私立清明学園です。現実にもソフトテニスの強豪で、2018年度は中学男子団体戦で全国優勝するほどの実力だそうです。本作にも正式に協力しているようで、エンドテロップに「学校法人 清明学園」がクレジットされています。
なお当たり前ですが、こちらも現役で稼働中の学校ですので、訪問の際は十分にご配慮下さい。
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「御崎学園」のモデルとなった清明学園
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校門前の様子
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作中でソフトテニス部が練習していたグラウンドは少し離れた場所にあります。敷地外からの撮影なので分かりづらいですが、奥に見えている建物もちゃんと一致しています。
続く5話はいよいよ練習試合当日ということで、志城南中男子ソフトテニス部全員+夏南子で現地へ。行く道すがらのカットで学校周辺の様子も描かれました。
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5話で駅から御崎学園へ向かう途中の道として描かれた風景。現実の位置関係は反映されておらず、実際にはこの坂の下に学園のグラウンドがあります。
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悠汰が夏南子に気付いたこのカットも校門のすぐ脇ではなく敷地挟んで真裏ぐらいの位置にあります。
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4話で3つ上の写真を公開したとき書いたとおり、ソフトテニス部などが練習しているグラウンドは少し離れた別の場所にあります。校舎との間には専用の歩道橋が架かっており、初めて見たとき「流石私立校…金のかけ方が違う…」と思っていたら、作中で同じこと言われて軽く噴きましたw
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ちなみに平成30年度全国大会の男子団体戦で優勝したというのも、モデルになった学校そのままで設定されています。
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グラウンド入り口。目隠し用のネットが張られている以外はそのまんまですね。
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雪が谷大塚駅前(「御崎駅」のモデル)
5話の場面的には少し戻りますが、作中における御崎学園の最寄り駅「御崎駅」は、実際の清明学園の最寄り駅である東急池上線・雪が谷大塚駅でした。
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「御崎駅」のモデルとなった雪が谷大塚駅。
駅の様子はそのまんまですが、走っている電車は架空のものでした。実際に走っている電車は大きく分けて↑の写真の1000系と、↓の写真の7000系の2種類です。
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こちらが7000系、前の写真の電車が1000系。
作中の車両は、ぱっと見は1000系と7000系を足して2で割ったようなデザインかと思いましたが、よく見たら東武鉄道70000系がモデルのようでした。ただ3両編成で行き先もよく見ると「蒲田」と書いてあるなど、池上線の実態に近づけているようでした。
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作中の車両のモデルとなった東武70000系。実際には東武スカイツリーライン(伊勢崎線)と東京メトロ日比谷線の直通列車に使われる車両です。
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作中では描かれていませんが「雪が谷」の地名から路面には雪の結晶が描かれています。
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全員集合していた駅前。結構狭いです。
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一人違う方向へ歩き出すあわてんぼうさんな柊真。御崎学園のモデルとなった清明学園は確かに柊真が行こうとしたのとは逆側ですw
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雪が谷大塚駅・改札前(「旗の丘中」最寄り駅のモデル)
8話で夏の大会の対戦相手となる「旗の丘中」の偵察に行ったときに出てきた駅も雪が谷大塚駅がモデルでした。「旗の丘中」は御崎学園と同じ「御崎駅」が最寄り駅という設定なのか、作中では別の駅という設定だけどロケハンを1回で済ませたという製作上の都合なのかはわかりません。
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眞己、悠汰、柊真、夏南子の到着を待つ部員達
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悠汰の協力の下見事な女装で登場した二人。
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あまりに高いクオリティにテンションが上がる一行w
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「旗の台、五反田」「蒲田」の方面表示は作中でもそのままですね。「旗の丘中」の名前は「旗の台」から取ったものだと思っていましたが。
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そんなソフトテニス部たちの隣を、1話アバンで退部しバスケ部に転向した拓人が偶然通りかかります。
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「謎の女の子達」の正体に気付いていない拓人を柊真は必死で払いのけますw
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改札脇にある整体院の名前は作中では「RINPA factory」になってますねw
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拓人を振り切って駅の外へ向かう一行。ちなみに現実ではこの階段を降りた先が5話で「御崎駅前」として出てきた場所になります。
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旧福岡県公会堂貴賓館(春日邸の外観モデル)
5話Bパートでは生徒会長・春日絹代さんのご自宅も登場しました。まさに画に描いたような豪邸でしたが、外観、内装共に実在のモデルがありそうでした。
外観の方はおそらく福岡県福岡市にある「旧福岡県公会堂貴賓館」ではないかと思います。塔の位置が左右逆になっていたり、左側に実際には存在しない部分が付け加えられたり、全体の色合いも変えられていたりと、かなりアレンジされていますが細部のデザインは完全に一致しました。
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旧福岡県公会堂貴賓館正面から。
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細部を比較してみます。玄関上部、2階の窓のデザインなどよく一致します。
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塔は左右逆の配置になり、屋根も尖塔からドーム型に変わっていますが、丸窓のデザインはよく一致します。
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鳩山会館(春日邸の内装モデル)
一方春日邸の内装モデルは、東京都文京区音羽にある「鳩山会館」のサンルームです。机や椅子などの家具類は流石に一致しませんが、外光の差し込む窓の様子などはきっちりと一致していました。
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春日邸のティールームのモデルとなった鳩山会館サンルーム。
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家具類は一致しませんが、テーブルが置いてあって絹代さん達がお茶をしていたのはこの辺りに相当します。休憩スペースになっているので実際にお茶を飲むことも可能なようですw
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多摩川河川敷 二子新地駅付近
7話Bパートで「息抜きも大切」と桜井先生がセッティングしてくれたバーベキュー。その会場は作中でも言われていたとおり多摩川の河川敷です。繰り返し登場している六郷水門の辺りではなく、東急田園都市線・大井町線二子新地駅からすぐのエリアに実在するバーベキュー場がモデルになっていました。作中の様子の通り、休日になると朝からテントが並び、多くの人がバーベキューを楽しんでいる光景が広がります。ただし、2019年10月の台風の影響で7話が放送された11月末の時点では利用停止中。復旧工事が行われている真っ最中でした。
(放送翌週の写真は天気が悪かったため、翌々週に再撮影したものに差し替えました。)
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二子新地の多摩川河川敷バーベキュー場。2019年11月現在は台風からの復旧工事中で利用できません。
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御杖さんが立ってる脇の様子は実際と違いますね。実際はサイクリングロードの一部なので凸凹舗装はありません。
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このカットは完全一致させられないので、バーベキュー場から少し下流にあるグラウンドの奥から撮影。
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ソフトテニス部一行がテントを構えていたのは階段降りてすぐのところ、田園都市線の橋の近くのようです。
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犬の散歩中の王寺アラシくんが通りかかります。
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この写真で仮設トイレが並んでいる辺りにソフトテニス部のテントが並んでいた感じでしょうか。標識とかはちょっと位置が変わっているようです。
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「旗の丘中」のモデル
8話で偵察に行った「旗の丘中」のモデルも実在しました。はじめは特定できていませんでしたが、見つけられた方がいらしたので早速行ってきました。この学校もエンドテロップに名前は載っていなかったので、実際の名前と場所は伏せて紹介します。「通報されるやん…!」という太洋くんの懸念を現実の物にしないようご注意下さいw
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「旗の丘中」のモデルとなった中学校。
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ソフトテニス関東大会出場の横断幕は実在しました。
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「変質者避け」と言われていた生け垣も有りましたがフェンスの内側でした。ちなみに、この裏は本当にテニスコートでした。
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このカットは位置的にここだと思いますが、右半分がなんとなく似てるのみでそんなに一致しませんね。
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反対側から見た構図
なお作中では残りのメンツが角を曲がった脇から顔を出して覗いていましたが、その場所は実在しませんでした。
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晋吾の家付近
5話からちょいちょい登場している竹ノ内家ですが、家そのものは実在しないものの、家の前の道は実在することが分かりました。9話で家を飛び出した翅が晋吾の家の前で立ち止まる痛ましいシーンがありましたが、その時通った道は雪が谷大塚駅から清明学園へ向かう途中の住宅街の一角にありました。
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翅が通った街路樹の道。晋吾の家は比較画像で翅が居るところの右手にあるという設定ですが、流石にそれは実在していませんでした。
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晋吾の家の脇ぐらいの位置、という設定に合わせるとこんな写真になりますが、このアングルはあまり似ていませんね…
この場所は公共の道路ではありますが閑静な住宅街なので訪問の際は十分にご配慮下さい。
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荻窪病院(「蒲田総合病院」のモデル)
9話で父親とのいざこざがあった結果腕の骨を折ってしまった翅は晋吾とその父親に連れられ病院へ。作中では「蒲田総合病院」という名前の病院に運ばれましたが、そのモデルは杉並区の荻窪病院でした。蒲田近郊にも大きな病院はいくつかありますが、それらではなく荻窪の病院がモデルなのはおそらく制作スタジオのエイトビットが荻窪にあるため、そこから最寄りの大きな病院ということで選ばれたんだと思います。
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翅が運ばれた「蒲田総合病院」のモデルとなった荻窪病院。右端の建物など細部は若干異なるかも。
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看板越しに入口を覗き見るような構図。翅達が入っていった扉は実際に夜間の急患入り口のようです。
ちなみにこの荻窪病院は2018年10月~12月に放送された「SSSS.GRIDMAN」にも登場しました。こちらも制作元であるTRIGGERのスタジオが荻窪に有ったからという同じパターンと思われます。
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「SSSS.GRIDMAN」で出てきたときの荻窪病院。
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下丸子公園(9話ラストの公園)
9話ラストで晋吾と翅が公園で話していたシーンはとても印象に残るものだったので、モデルとなった公園が実在するなら是非行きたいと思っていたのですが、なかなか見つけることが出来ず…しかしこのシーンの途中で写る公園内の風景カットについては、完全一致のモデル地を見つけることが出来ました。大田区の下丸子公園がそれ。植え込みの間を通る散策路の形から植木鉢の配置等、細部まで完全に一致でした。
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9話Cパートで登場した下丸子公園
下丸子付近はこの公園が初登場ですが、1話と10話で出てきた新田神社から東急多摩川線なら一駅、徒歩でも20分弱の距離なので、合わせてロケハンしたのかもしれませんね。
シーン中のワンカットが一致することは分かりましたが、肝心の晋吾と翅が座っていたベンチとその周辺はまだ一致する場所が見つけられていません。ただ、↑のカットもよくみると遠景に見えている景色が実際とは違っているので、複数の景色を切り貼りして作られた実在しない風景の可能性もあります。実際の下丸子公園にもベンチと広場、藤棚があり、その向こうには高層マンションが見えている、と情景的にはわりと似ているのですが、それぞれのパーツは形も配置も違います。
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下丸子公園広場の実際の様子。作中で描かれた要素は揃っているけど配置は全く違います。
ちなみにこのカットに描かれている大きな筒状の滑り台、メーカーと型番だけは判明しており、公園遊具を手がけるメーカー・株式会社中村製作所の「ネイチャービルダー(品番:NB-041)」という商品だと思われます。宮城県栗原市の公園に設置された実物の写真は作中の向きとほぼ同じですね。
この遊具が設置されていて奥に高層マンションが見える公園の景色というのもそれはそれで実在するかもしれないので、もう少し探してみたいと思います。
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有明テニスの森公園
男子ソフトテニス部の存続がかかる夏の地区大会が10話でいよいよスタートしましたが、その会場となったのは有明テニスの森公園です。2017年までは実際にこの場所で中学・高校のソフトテニス大会が行われていたそうですが、2017年11月より2020年のオリンピックに向けた大規模改修工事が行われており、2019年12月現在も改修を終えたごく一部を除きほとんどのエリアが利用できません。ロケハンはその改修工事よりも前に行われたようで、作中で描かれた風景は現在では全く残っていませんでした。
この改修工事ではほぼ全ての施設を取り壊して作り直したようですが、公園中央部にある東屋だけは改修前の面影を留めているようでした。眞己がアラシに「餌付け」して対戦相手の情報収集をしていたシーンで出てきた東屋とは場所も違うしベンチの構造も違いますが、屋根の構造だけはほぼ同じでした。
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園内でおそらく唯一、改修前から残る施設。眞己がアラシを「餌付け」していた東屋と屋根の構造が似ている、という程度ですが…w
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屋根の構造が似ていることがわかりやすいのはこのカットでしょうかね。
一部コートは営業を再開していますが、改修前とは配置も設備も大きく変わってしまったので全くといっていいほど面影はありません。ナイター用照明も設置されたため、改修前=作中の風景では青空に聳えていた隣の有明清掃工場の煙突もだいぶ印象が変わって見えます。
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コートから見える有明清掃工場の煙突。現在では照明設備の隙間から見える感じです。
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12話の100円ショップ
思い詰めた眞己が包丁を手に京終の住むアパートに向かうという、あまりにも衝撃的すぎるラストとなった12話Cパート。現地行ったりこうして探訪記事書き上げたりするのが(いろんな意味で)つらいんですが、この記事はきっちり最後まで作りきりたいので紹介します。
眞己が包丁を買った100円ショップは、西東京市の西武柳沢駅近くにあるローソンストア100がモデルでした。実際の位置関係とは全く関係ないところにあったので特定は難航しましたが、放送後5ヵ月ほどして要約見つけ出すことが出来ましたw 荻窪病院のようにエイトビットのスタジオ近くというわけでもないので、なぜこの場所のこの風景が元ネタになったのか、その理由はよく分かりません。
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西武柳沢駅北口の富士街道沿いにあるローソンストア100がモデルとなった12話Cパートの100均。
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↑の写真は作中のおどろおどろしい色味に雰囲気を近づけてみたつもりですが、普通の見た目のも置いておきます。
ちなみに眞己が買ったモノとおなじものも実際に売られていました…300円ではなく100円でしたし、カードをレジに持って行ってそこで手渡しされるシステムを取っていましたが。
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中野駅前
包丁を入手した眞己が京終の家へ向かう途中に通った道はJR中央線・東京メトロ東西線の中野駅前、北口を出てすぐ右手の線路沿いに伸びる細い坂道です。線路下の壁には独特な世界観の壁画が描かれており、最近では”映え”なスポットとしても一部で人気になっているのだとか。まあ、星合の空ファン的にはそんな心境じゃ見られないかもしれませんが…w
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足元に見えているのは自転車通行帯の表示
このあと眞己が向かった京終の住む古アパートにもモデルがありますが、2019年12月時点で既に現存しません。モデルとなったのは中野駅南口にあった「中野駅前住宅」という団地で、1956年(昭和26年)というかなり古い時代に建てられたものでした。築68年を迎えた2019年でもまだ住む方が居る現役の団地だったようですが、老朽化と再開発のため2019年8月頃に取り壊しが決定。この12話が放送された12月末の時点では残念ながらもう更地になってしまっています。
→参考記事
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おまけ~眞己のラケット
最後におまけです。1話で眞己に柊真から渡されたラケットはわりと早い段階から特定していたのですが、勢い余って実際に買ったので、作中カット再現写真を現物を使ってお送りしたいと思います(何
眞己が最初に使っていたラケットはMIZUNO TECHNIX200の2018年モデル、色はブルーです。柊真が説明していたとおり入門者・初心者向けのモデルだそうです。放送の時点では既に2019年の新モデルが発売されており、このモデルは「型落ち」になっており、一部通販サイトでは5000円台とかなりお手頃価格で販売されていました。
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眞己が最初に使っていたラケット全体像
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渡されたときのアングル。「TECHNIX200」のロゴや稲妻模様もしっかり描き込まれているのが分かります。
ラケットだけでなく、作中で出てくるボールも実際にソフトテニスで使用される実在のメーカーのものがそのまま描かれています。4話と5話のOP映像にあるこのカットに描かれているのはナガセケンコー社の公認球とルーセント社の通称「アカエム」の練習球です。アカエムの公認球も、試合シーンなどで使われていました。
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眞己のラケット+作中に描かれたボール2種。柊真のラケットも実在しますが流石にそこまでは買っていませんw
かなりつらいシーンですが、1話ラストのカットも自宅で再現してみました(何
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放送の1年以上前から本探訪記事を公開するなど絶大な期待を抱いていた本作品ですが、非常に不本意な状態での放送終了を迎えてしまったようで非常に残念です。(事情をご存じない方は是非監督のツイッターをご一読下さい。) この状況に対しては極めて複雑な心境で思うところは多々ありますが、完結編の制作を実現させるために一ファンとして出来ることはしていきたいという気持ちがあるのは間違いありません。とても迂遠で間接的ではありますが、本舞台探訪記事がその一助になればと思います。他の人に「星合の空という作品がある」と薦めるだけでも良いので、この記事を最後まで読んで下さった皆さんも応援に協力してもらえると管理人としてはとても嬉しいですので、よろしくお願いします。
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Special Fan Movie「その後の彼等…」登場地点
放送終了から5ヵ月経った2020年5月20日、公式サイトの企画「PRODUCTION NOTE」の第4弾として、「星合の空 Special Fan Movie」が公開されました。映像の後半は完全新作パートになっており、なんとTV版第12話から2年後、高校生になったソフトテニス部員達の様子が描かれました。それぞれの進路が違っていたり、意味深な描写が山のようにあったりして、つづきがめちゃめちゃ気になる映像です……!!
そんな新作パートですが、わずか90秒しかないにもかかわらず、監督のツイートによるとこのために新たにロケハン取材も行われた模様。テレビ版では登場しなかった新しい風景も登場していました。早速この記事でも紹介いたします。
新作パートで登場したもののうち特定できたのは眞己と柊真のパート。テレビ版でもお馴染み六郷水門に加え、柊真が通う高校が新たに登場しました。
まずはお馴染み六郷水門から。一カット目は最初のPVから使われているいつものカットですが、眞己の隣に柊真がいないのが印象深い対比になっていますね…
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お馴染み六郷水門。今回は映像の雰囲気に近づけた色合いに現像にしてみました。アスペクト比も16:9で。
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お馴染みの場所ですがアングルとしては初登場。後ろのマンションとの遠近感は合わせきらんですね。
続いて柊真の高校。エンドテロップに名前が載っていなかったのでこのページでも実際の名前は伏せて紹介しますが、六郷水門近郊などの大田区あたりから実際に通うのも至って普通、といった感じの位置の学校が選ばれていました。ソフトテニス部も実在し、大会に出るレベルのようです。
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柊真が通う高校のモデル。グラウンドと校舎の様子は外から見られます。
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正門前。実際に夕方行ったら光線状態がほぼ再現されていました…!
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画面奥の建物にだけ陽が当たっている様子とか、本当にそのまま。
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柊真は影の中に、眞己は日なたに、という演出も意味ありげですが、まさにその通りの光景でした。奥の高架橋も実在し、映像の通り電車が通り過ぎていきます。
紹介できるのはこの2箇所のみですが、他に実在していそうなのは晋吾の進学先。制服からみて「陸上自衛隊高等工科学校」に入ったんだと思います。全寮制というのがまた意味ありげですね…入学式っぽいワンカットだけなので建物が実物と一致するのかはわかりませんが、場所は神奈川県横須賀市です。
他のメンバーの進学先もそれぞれ別々なようで、これもまたモデルなどあるのでしょうか。何より彼等がどうしてそうなったのか、気になって止まなすぎるので、後半戦の製作をなんとしても実現してもらいたい気持ちが高まるばかりです…………!!
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更新履歴
初回記入:2018.08.20
PV第2弾に登場した水門と団地の写真を追加:2018.12.30
学校の写真を追加:2019.05.14
先行上映で見た本編1~2話の写真を追加:2019.09.13
放送開始に伴い本編内容に触れた記事内容に更新:2019.10.11
2~4話の登場地点を追加:2019.11.06
5話に登場した「御崎学園」周辺の様子を追加:2019.11.11
5話に登場した雑色商店街の写真を追加、掲載順を変更:2019.11.14
5話の春日邸と電車のモデル、7話の多摩川河川敷、及び眞己のラケットを追加:2019.11.26
8話の雪が谷大塚駅、六郷水門の写真を追加し、7話の多摩川河川敷の写真を差し替え:2019.12.05
8話の「旗の岡中」のモデル、9話の六郷水門、晋吾の家付近、荻窪病院の写真を追加:2019.12.10
10話の雑色商店街、新田神社、有明テニスの森公園を追加:2019.12.18
12話の中野駅前を追加:2019.12.30
団地と水門の写真を追加、および一部差し替え:2020.02.16
Special Fan Movie登場地点を追加:2020.05.29
12話の100円ショップを追加:2020.05.31
10話の八百屋の設定位置、9話C下丸子公園を追加:2020.12.17