デュラララ!!×2転 第16話 舞台探訪(聖地巡礼)

探訪日:2015/07/26

 「デュラララ!!×2 転」第16話「人の噂も七十五日」の舞台探訪です。
 今回のメインはBパートで静雄、トム、ヴァローナ達が居た鬼子母神堂(きしもじんどう)。かなり長い時間舞台となったため、いろいろなアングルで多数のカットが登場しました。
 その他、「転」の1話目から登場していたクルリ&マイルと茜が通う「楽影ジム」も、今までどこにあるのか不明でしたが、今回ついに雑司ヶ谷霊園の裏手付近にあることが判明しましたので紹介します。

第16話「人の噂も七十五日」登場地点概略

 「デュラララ!!×2 転」第16話「人の噂も七十五日」では次の地点が登場しました。
 (※各エリアがどの辺りに相当するかは「デュラララ!! 舞台探訪 総合TOP」ページをご覧下さい。)

◆その他エリア
 いつものエリアわけだと微妙にはみ出してしまうのでいきなり『その他』から始まりますが、Bパートでメインの舞台となった「鬼子母神堂(きしもじんどう)」は池袋の一駅隣、副都心線雑司ヶ谷(ぞうしがや)駅近くに位置しています。池袋の繁華街中心からそんなに距離が離れているわけではありませんが、木々に囲まれた境内と立派なケヤキ並木の参道という構えは名刹と言うに相応しい風格を漂わせています。
 現地の看板や鬼子母神公式サイトによりますと、このお寺は今から450年ほど前の室町時代に、安産・子育ての神様である鬼子母神の像がこの地に祀られたのに始まるという長い歴史を持っているそうです。作中でも描かれていた拝殿も今から350年前、江戸時代の徳川第四代将軍家綱の時代に建てられたものが残っており、参道のケヤキ並木と合わせて江戸時代から変わらぬ景色を留めているようです。
 今回こうして「デュラララ!!」の舞台として登場しましたが、それを抜きに、池袋観光の一つの名所として訪れても充分楽しめる場所では無いかと思います。訪問した日は最高気温が37℃にもなる猛暑日でしたが、一歩境内に入るとまるで別世界のように過ごしやすかったので、今の季節にはある意味オススメかもしれませんw

 なお近くにある都電の駅名は「きしぼじんまえ」と読みますが、お寺の方は作中で静雄が言っていた通り「きしもじん」と読むのが正しいそうです。
◆南池袋エリア

静雄がヴァローナにコーヒーをおごった自販機

楽影ジムの設定位置
 今回のもう一つのメインは鬼子母神から少し池袋に近づいたこの南池袋エリア。鬼子母神でのシーンの前後に静雄、トム、ヴァローナの3人が歩いていたのはいずれもこのエリア、都電荒川線鬼子母神前駅~都電雑司ヶ谷駅間の線路付近の道でした。
 加えて、今まで登場はしていたものの不明だった「楽影ジム」の場所もこのエリアである事が判明しました。ジムの建物そのものは実在していませんでしたが、今回初めて登場した周りの景色から、雑司ヶ谷霊園南端付近の実際には駐車場がある場所に存在しているということがわかりました。
◆池袋駅~60階通りエリア/サンシャイン通り、中池袋エリア/サンシャインエリア

中池袋公園のふくろう像
 いつもはメインの舞台となる繁華街中心部ですが今回は脇役。静雄の噂をする街の若者達がたむろしているカットで数カ所登場したのみです。登場したのは順に中池袋公園(アニメイト近くのふくろう像のある公園)、ハンズ脇からサンシャインシティへの地下通路へ下りる階段入口、西武百貨店別館の外階段、サンシャイン60展望台から見下ろしたサンシャインシティです。なおサンシャイン60展望台は2015年5月から約1年間改装のため休業しているのでご注意下さい。

第16話Aパート

 今回のメイン舞台は鬼子母神や南池袋エリア周辺ですが、Aパート冒頭は街のあちこちにたむろする若者達が静雄の噂をしている光景が何カットか映されます。いずれも繁華街中心部、他の話数ではいつもよく出てくるエリアにあります。

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中池袋公園のふくろう像

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同上

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東急ハンズ脇のサンシャインシティ地下通路入口

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西武百貨店別館外階段を下から見た構図。

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サンシャイン60展望台からサンシャインシティを見下ろした構図。

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排気設備のアップ

 なおNo.5とNo.6の撮影地点であるサンシャイン60展望台は、2015年5月より改装のため休業しています。再開は2016年の予定。この写真は休館前の2015年4月12日に撮った写真の中にたまたま近い構図のものがあったので掲載したものです。

 場面変わって赤林が茜に入会を勧めた「楽影ジム」。「転」の1話目・13話から既に登場していたもののどこにあるのか不明だったのですが、今回建物周囲の風景が描かれたことにより、雑司ヶ谷霊園の南端付近に存在するという設定であることが判明しました。ジムの建物自体はその場所にはなく、対応する位置には駐車場が実際にはあります。

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「楽影ジム」設定位置の駐車場

 ジムそのものの建物はありませんが、周囲の建物は作中でも位置関係も含め現実の通り描かれています。

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楽影ジム入口に向かって左手側

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楽影ジム入り口に向かって左後ろ。雑司ヶ谷霊園とその南側にある並木道が見えています。

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ジム入り口に向かって右側

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第16話Bパート

 Bパートではデニスの紹介で一緒に仕事をすることになった静雄&トムコンビ+ヴァローナの珍道中(?)が描かれます。道中で噂を聞きつけ静雄を襲撃しにきたチンピラ達をヴァローナが一撃で伸すカットで出てきた路地や公園とチンピラがたむろしていた駐車場はどこがモデルか分かりませんでしたが、その他のカットは作中で明言された鬼子母神だけでなく、静雄がヴァローナに珈琲をおごった自販機などの路地も含めてほとんどの場所が特定できたので順に紹介していきます。
 まずはBパート冒頭、ヴァローナが静雄&トムと初仕事に赴くシーン。ここで3人が歩いていたのは荒川線の都電雑司ヶ谷駅近くの道。ハンズとアムラックスの間にある首都高下の道の延長線上、2015年5月に移転開業した新豊島区役所庁舎の前を通って南へ抜ける、現在工事中の大通りと南池袋の商店街「東通り」が交差する付近です。

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都電雑司ヶ谷付近の道

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3人が歩いてきたのは60階通りや新豊島区役所の方向から。

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右奥にあるミニストップの看板はほぼそのままですねw

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作中に描かれているとおりここは現在新しい通りとして整備中の区間。将来的には豊島区役所前の大通りとして、池袋駅前&サンシャイン方面と雑司ヶ谷方面を結ぶ役割を担うことになるようです。

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 ここから数十カットにわたり登場するのが、作中でも明言されていた雑司ヶ谷の「鬼子母神堂(きしもじんどう)」です。概要のコーナーで詳しく解説しましたのでここでははしょりますが、池袋の繁華街にほど近い場所に位置するにもかかわらず、400年以上前の江戸時代からほとんど変わらぬ景色をとどめる貴重なスポットです。
 作中ではヴァローナの初仕事を終えたあと、3人が休憩のために立ち寄った場所として使われています。木々が鬱蒼と生い茂った境内は周りとは別世界って感じなので、休憩にはもってこいだと思いますw
 デュラララ!!×2のシリーズでは、現実の風景を元にしつつも背景画にする段階でかなり簡略化されているパターンが結構多かったのですが、この鬼子母神のシーンでは現実にかなり忠実に、細部までしっかりと書き込まれた絵が使われていました。立つ位置とカメラの向きをきちんと合わせれば完全に同じ写真が撮れるカットばかりでしたので可能な限り合わせてみました。登場カット数はかなり多いですが折角なので撮れたモノは全部掲載したいと思いますw

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参道脇にある雑司が谷みみずく公園のみみずく像

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参道正面

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境内にある土産物屋

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350年の歴史ある本堂は東京都の文化財。そのため境内は禁煙です。普段たばこを吸ってる静雄とトムも今回ばかりはお菓子のココアシガレットでしたww

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拝殿脇から

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拝殿正面

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3人が座っていた正面の階段。参拝客はそこそこな頻度で訪れるので、実際に座るのは控えた方がいいかも。

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 静雄達が休憩していると、参道入口の方から茜と九瑠璃&舞流がやってきます。話の流れ的に楽影ジムからやってきたと思われますが、ジムの設定位置からは歩いて10分もかからない場所なので立ち寄るには丁度良い場所かと思います。

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境内脇の道から、拝殿の北側に抜ける裏門(?)の方を望遠で見た構図。

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チンピラ襲来。比較画像のシーンの通り、山門の手前までは車が入ることが出来ます。

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境内の静寂を打ち破る大乱闘開始。神聖な境内で暴れるな、とかそれ以前に住宅街のど真ん中で参拝客もそこそこ居るので通報は必死かと…ww

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 鬼子母神での騒動のあと、夕暮れの路地を歩く静雄、トム、ヴァローナの3人。初めて仕事の「後輩」が出来て嬉しくなった静雄が、手近にあった自販機でヴァローナにコーヒーをおごる場面が今回のハイライトとも言えるシーンでしたが、その自販機もちゃんと実在しました。場所は鬼子母神のすぐ近く。「大鳥神社」という、実はこれまた300年以上の歴史がある神社の裏手にありました。

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大鳥神社脇の路地

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ヴァローナの右側に見える森が大鳥神社。奥の踏切は都電荒川線です。

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静雄がヴァローナにコーヒーをおごった自販機。

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 ラストシーンは大鳥神社裏の路地から少し歩いた場所。都電沿いの工事中の大通り(Bパート冒頭で登場した通りのさらに延長上です)に出て都電雑司ヶ谷駅方面へ少し歩いたところでした。

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工事中の大通りから見あげるサンシャイン60とタワーマンション

 なおこの大鳥神社周辺は全体的に閑静な住宅街です。例の自販機も個人宅の脇に設置されているものですので、近隣にお住まいの方の迷惑になるような行動は絶対にしないようお願いします。

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第28話「血は水よりも濃し」第29話「闇に惑う」第30話「乗りかかった舟」第31話「犬猿もただならず」
第32話「虎は死して皮を残す」第33話「薄氷を踏む」第34話「以心伝心」
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◆テレビアニメ第2期「転」
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第16話「人の噂も七十五日」第17話「寝ても覚めても」第18話「花に嵐」第19話「猫を殺せば七代祟る」
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更新履歴
初回記入:2015.07.28