あの花&ここさけ 秩父探訪お役立ち情報
長井龍雪&岡田麿里&田中将賀のタッグが作り上げた2つの作品、オリジナルテレビアニメ「あの花」こと「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」と、劇場アニメ「ここさけ」こと「心が叫びたがってるんだ。」。どちらも埼玉県秩父地方を舞台としており、作品の人気のみならず、昨今の「聖地巡礼」ブームとも相まって舞台の秩父は大盛り上がり。「アニメの聖地」の代表例の一つとし日本全国(もしかしたら世界的に?)知られるまでになりました。
このページでは、そんな秩父を訪れようと思っている方の旅の参考になりそうなお役立ち情報をいくつかまとめて紹介したいと思います。
目次
秩父エリア内 おすすめ移動手段
「あの花」「ここさけ」の舞台である秩父市、横瀬町へのアクセスは東京・池袋方面からの西武線西武秩父駅、横瀬駅を利用することになる場合が多いかと思います。しかし、作中に登場するスポットはこれらの駅からかなり離れた場所も多くあります。たとえば「あの花」のキービジュアル「秩父橋」は西武秩父駅より約45分(3.5km)の距離ですし、「ここさけ」の拓実の家近くにあるコンビニも横瀬駅より約21分(1.8km)ほどかかります。この距離は往復徒歩だとなかなかしんどいので、何らかの移動手段を活用したいところ。そこでこの項目では、現実的に使えそうな手段をいくつか紹介したいと思います。
◆自転車
距離的には自転車を使うのが最適ではないかと思います。秩父橋など距離のあるところだけでなく、狭い範囲に登場地点が密集している住宅地の中でも小回りが利くので何かと便利です。エリア内は多少アップダウンがあるところもありますが、それほどキツイものではありません。「ここさけ」では拓実も自転車で通学していましたし、その気分も味わえるかも知れませんw
自転車を使うとなるとレンタサイクルということになりますが、駅の近くだと西武秩父駅付近と、横瀬駅の一つ手前・芦ヶ久保駅近くで借りることができます。どちらも「秩父広域観光レンタサイクル サイクるっとちちぶ」という秩父地方全体で営業しているレンタサイクルです。借りたところとは違うステーションへの返却も可能ですので、西武秩父駅前で借りてあの花めぐりをした後、横瀬町でここさけめぐりをして芦ヶ久保で返却、ということもできるようです。
ただ、西武秩父駅前のステーションは人気が高く、休日は大体昼前後には全て借り出されてしまっているパターンが多いので、利用を考えている場合は注意が必要です。
営業は年末年始とその他お祭り開催日以外年中無休、毎日9:00~17:00です。料金その他利用ルールなどは下記ホームページを参照してください。
・秩父広域観光レンタサイクル サイクるっとちちぶ
・あしがくぼレンタサイクルステーション
このほかにも、秩父神社近くにある「みふねおもちゃ店」でもレンタサイクルを実施中です。西武秩父駅からはそこそこ距離がありますが、秩父鉄道秩父駅から探訪スタートの方はこちらも選択肢の一つかと思います。
みふねおもちゃ店
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◆徒歩+バス&電車
自転車と同じくらいおすすめなのがこのパターン。うまく使えばレンタサイクルよりも出費を大きく抑えつつ、しかし大幅に楽をすることができます。
活用するのは秩父市内を貫通する電車「秩父鉄道」と、秩父市内・横瀬町内を走る「西武観光バス」の路線バス。大半の「あの花」「ここさけ」登場スポットは徒歩10分程度の距離にこれらの駅・バス停が存在しています。運賃も高くて200円程度ですので、4~5回乗ってもまだレンタサイクルよりは安いかと思います。(そんなに乗ることはまずないですがw)
ただし、秩父鉄道、バスとも東京近郊の一般的な電車と比べると本数はかなり少ない(概ね1時間に1本前後)点には十分ご注意ください。
このバスと電車についての情報は、次の項目でより詳しく紹介しますのでそちらもご覧下さい。
ちなみに、2015年12月現在、西武観光バスでは「あの花」ラッピングバスを運行しています。どの路線のどの便で運行されるかは日によって変わるかと思うので乗れるかどうかは運次第ですが…w
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◆自家用車・レンタカー
書いておいてなんですが、正直あまりおすすめしません。
「あの花」も「ここさけ」もメインの舞台は住宅地の中で、本来観光客が訪れるところではない場所が主に登場しています。そのため周囲に駐車場がない場合も多くあります。特に最も訪れる人の多いであろう「秩父橋」は一時停止させられる場所もありません。(すると通行の邪魔になりますので控えましょう。)
また、徒歩で数~十数分の範囲内に登場地点がいくつも固まっている場合も多いので、車で来てもエリア内の移動にはあまり活躍はしないかと思います。
ただ、「花火」のモデルとなった「龍勢」の発射台のある吉田方面へ向かおうという場合は話が別です。このエリアへはバスも通っていますが本数が極端に少なく、利用することは出来ますが時間がかなり制約された行程になってしまいがちです。なのでここへ行く場合は車があった方が良いかも知れません。(但し龍勢祭り当日は道路も現地駐車場も大変な混雑になりますのでシャトルバスの利用もご検討ください。)
秩父までのアクセスに自家用車を使う場合は、どこかの駐車場に停めて残りは歩く、または上で紹介した各種交通機関を利用して巡るのがよいと思います。駐車場については、西武秩父駅前、秩父鉄道秩父駅前に有料の駐車場があるほか、土曜休日に限り秩父駅近くの武蔵野銀行秩父支店(「あの花」「ここさけ」作中ではハンバーガー屋になっている建物)の駐車場が無料で開放されています。
但しこれら駐車場は芝桜シーズンや夜祭りなどのイベントがある日は非常に混雑しますのでご注意ください。
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あの花&ここさけ巡礼向け 秩父地域電車・バス案内
先ほど徒歩+電車&バスはオススメです、と言いはしたものの、本来観光客ではなく地元民向けに運行されているバスはわかりづらく、使いこなすのはなかなか大変です。そこで、ここでは「あの花」「ここさけ」巡礼に特化した秩父地域のバス・電車の紹介をしたいと思います。
「あの花」「ここさけ」巡礼者向けバス・電車路線図。探訪に使えそうな路線と停留所のみを抜き出してあります。
ピンクの花マークは「あの花」登場地点、青の花マークは「ここさけ」登場地点で、赤点線とその上の数字は最寄りのバス停or駅からの徒歩時間を示します。
「あの花」「ここさけ」巡礼に実際に使えそうなのはここに示したバス7路線と秩父鉄道線の電車です。以下にそれぞれ詳しく紹介します。
- ◆秩父鉄道線
秩父鉄道を走るSL- 東武線羽生駅からJR高崎線・上越新幹線の熊谷駅、東武東上線・JR八高線寄居駅、を経由し、観光名所の長瀞、秩父市中心部を通って三峰口までを結ぶ「秩父鉄道線」。沿線各地から秩父へのアクセスの他、「あの花」探訪の足としても活用できます。
主に利用することになるのは「御花畑」「秩父」「大野原」の3駅。
「御花畑駅」は西武線西武秩父駅から徒歩5分程度のところにあり、両路線の乗換駅として機能しています。
次の「秩父駅」は文字通り秩父市街地の中心部にある駅。駅舎そのものも劇場版で登場しているほか、ブルーレイ1巻の表紙にもなった「線路沿いの道」や、「秩父神社」「ほっとすぽっと」など本編中に登場した街並みの多くはこの近く。定番スポット「札所十七番 定林寺」も西武秩父駅から歩くよりはだいぶ近くになります。
「大野原駅」はあの花探訪エリアからは少しはずれた位置にありますが、一番行きたいのに一番遠い「旧秩父橋」の最寄り駅となります。(徒歩約12分)
この秩父鉄道を活用したルートとしては、西武秩父駅から歩きで秩父橋まで行き、帰りは大野原駅まで歩いて電車で御花畑駅に引き返し、西武秩父へ歩いて戻るというのが最もよくあるパターンかと思います。
なおこの路線はSuica、PASMOなどのICカード類は一切使えないのでご注意ください。乗車の際は駅の券売機または窓口で切符を購入の上ご乗車ください。(窓口で切符を買うと今では珍しくなった「硬券」というタイプのきっぷが買えますので、それはそれで旅の記念になるかもしれません。)
また、運転間隔は不均一で、最大1時間近く間隔が開く時間帯もあります。利用される際は駅へ着く前に必ず時刻表、乗換案内を確認してください。
リンク:秩父鉄道HP
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- ◆西武観光バス
- 名前に「観光バス」と付いていますが、秩父市やその周辺の町内を結ぶ路線バスを運行している会社です。
先ほど紹介した秩父鉄道よりもより各登場スポットに近い位置を走っており、「あの花」「ここさけ」どちらの作品を巡るのにも使える交通機関かと思います。
詳しくは上記の路線図を見て頂くのが良いかと思いますが、上述の通り、「あの花」「ここさけ」巡礼に使えそうな路線は7つあります。それぞれ向かう方面と経由地が異なるので、どの登場地点付近からバスに乗るかによって使い分けなければなりません。また、運転本数は多くて1時間に1本程度ですので、ある程度調べてから乗るのが良いかと思います。時刻表は西武観光バス 秩父地域路線案内のページで確認できる他、ネットの乗換案内ではYahoo!路線情報とNAVITIMEが実際の時刻検索に対応しているようでした。
なおいずれの路線もSuica、PASMOやその他共通利用対応のICカードが利用可能です。23区内などで主流の均一料金ではなく、乗車区間によって料金が異なる路線ですので、ICカードの場合は乗車時と下車時の2回タッチが必要です。現金の場合は乗車時に整理券を取り、下車時に運賃表で運賃を確認の上運転手脇の運賃箱に投入です。
以下、主な登場地点毎に使えるバスについて詳しく紹介していきます。
西武秩父駅~秩父駅の間…この区間は図に掲載した全ての路線が通過しますので、目的地がこの区間内ならどの行き先のバスに乗っても問題有りません。ただ西武秩父駅から徒歩でもそんなに距離がない一方、バスの方が若干遠回りしているので、いっそ歩いた方が早いかと思いますw 主な停留所とそこから行ける登場地点は以下の通り。
「本町」:番場町公会堂(ここさけ)
「秩父ふるさと館前」:秩父神社、ほっとすぽっと秩父館(あの花)、ジョナサン、病院(ここさけ)
「秩父駅前」:秩父駅、線路沿いの道(あの花)
札所十七番 定林寺周辺…あの花の「聖地」で秩父橋と並んで人気のスポットである「十七番」こと定林寺やその近くに密集している登場地点各地の周辺は少々バスの状況が複雑です。使えるバス停としては東側が「虚空蔵入口 」「札所十七番入口」「相生町」の3つ、西側が「西小学校前」「保健センター」の2つで、いずれも徒歩2~5分でどこかしらの「あの花」スポットに辿り着けます。東側3つは「小鹿野車庫・栗尾行き(相生町経由)」「和銅黒谷駅行き」の2路線、西側2つは「小鹿野車庫・栗尾行き(市立病院経由)」「吉田総合支所・吉田元気村行(市立病院経由)」の2路線が走行しています。「小鹿野車庫・栗尾行き」は行き先が同じでも経由するルートによって降りる停留所の名前が変わることになるので乗車の際は確認を。「吉田総合支所・吉田元気村行」はもっと注意が必要で、「市立病院経由」と書かれていない方はそもそもこのエリアを通過しませんので充分注意してください。
第一中学校…あの花でじんたんとあなるが通う学校のモデルとなった中学校ですが、先ほどの十七番周辺を通過する路線でしたらどれに乗っても辿り着けます。ただし、「和銅黒谷駅行き」のみ学校の裏側にある「第一中学校」バス停を使い、その他の路線は少し離れた「視目坂下 」を使うことになりますのでこれも乗車時には確認してください。
旧秩父橋…あの花最大の人気スポットでありながら一番遠いこの場所こそバスの出番でしょうか。最寄り停留所はその名の通りの「秩父橋」停留所。車が通れる新秩父橋の付け根の更に手前にあるので「旧」の方へは少しだえ歩きますが、市街中心部から歩くのとは比べものにならないほど楽かと思いますw
この停留所は「小鹿野車庫・栗尾行き」の相生町経由、市立病院経由どちらもと「吉田総合支所・吉田元気村行(市立病院経由)」の3路線が利用可能です。このほか、川の対岸で少し距離がありますが「吉田総合支所・吉田元気村行」の市立病院経由でない方に「尾田蒔中学校 」という停留所があり、そこからも徒歩10分少々でたどり着くことが出来ます。次に紹介する龍勢会館からバスで帰ってきて秩父橋近くで降りたい、という場合にはこのパターンもアリかと思います。
龍勢会館周辺…あの花10話で登場した「花火」のモデルとなった「龍勢」。この発射櫓がある辺りは市町村合併する前は秩父市ではなく吉田町に属していたこともあり、秩父市街地からはバスでも40分ほどと、かなり距離があります。既に何度も名前が出ている「吉田総合支所・吉田元気村行き」のバスで行くことになりますが、探訪に使える時間帯に運転されているのは4往復だけしか有りませんので充分に計画を練ってから利用してください。なお毎年10月の第2日曜日に開催される「龍勢祭り」当日は、西武秩父駅と秩父鉄道皆野駅からの直行バスが多数運行されています。
横瀬方面…「ここさけ」の舞台となっている横瀬町のうち、「札所十番 大慈寺」や拓実の家近くにあるコンビニなどは、作中にも登場している「皆野駅行き」「定峰行き」の2路線が近くを通過しています。札所十番大慈寺はその名の通り「札所十番」バス停が最寄り、コンビニは「深沢」が最寄りとなります。作中に出てくるのと同じ形のバス停標柱を見たいという方は「札所十番」か、コンビニを通り越した少し先にある「語歌橋 」へ行くのが良いかと思います。
なおこの路線も通過する秩父市街中心部の「ふるさと館前」バス停は「ここさけ」に出てきたファミレスや順が運ばれた病院(の跡地)の目の前にあります。運転時刻とうまく合えばファミレスと病院跡を訪れたらそのままそこからバスに乗って横瀬方面へ、という非常に楽ちんなコースも実現できますw
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秩父へのおトクなきっぷ
続いて紹介するのは秩父までの各種フリーきっぷです。全国的に見たら運賃は安い方の西武線ですが、池袋~西武秩父は約77kmも距離があるため片道772円、往復だと1544円(いずれもICカード利用の場合)とそこそこの金額になってしまいます。本項目では、それを少しでも安く抑える方法をご紹介。浮いたお金は秩父での食事やあの花グッズ購入に充てるとより巡礼の旅も充実するのではないでしょうかw
◆旅行スタイル別おすすめフリーきっぷ
・日帰り or 遠方から来るけど秩父には泊まらない人で
・東急各線沿線やその周辺、横浜駅より西の神奈川県内、および東海道新幹線方面から遠征してくる人
・もしくは、西武沿線に点在する他のアニメの舞台も同じ日に回りたい人
……以上の条件を満たす場合は「東急西武線まるごときっぷ」がオススメです。
・バスで龍勢会館へ行くつもりの人。(※龍勢祭り当日を除く)
・または、西武各線沿線など、↑の「東急西武線まるごとパス」を買いづらい地域お住まいの方
・もしくは、↑のきっぷは買えるけど秩父に1泊したい人
・西武秩父仲見世で「わらじかつ」などの秩父名物を食べたい or 秩父限定あの花グッズを買いたい人
……以上の条件を満たす場合は「秩父漫遊きっぷ」がオススメです。
・土日祝日+年末年始に、6人以上のグループで、西武線内は全員が同じ区間乗車する(西武線の途中で合流したり分かれたりしない)場合
……以上の条件を満たす場合は「土休日回数券」がオススメです。
・上記いずれでもなく、西武秩父から見て所沢よりだいたい2駅以上先から西武線に乗る人。
……以上の条件を満たす場合は「株主優待乗車券」がオススメです。
・埼玉県北部、北関東方面など西武線を使わず、秩父鉄道で日帰りする方
……以上の条件を満たす場合は「秩父路遊々フリーきっぷ」または「ぶらり!秩父・長瀞おでかけきっぷ」がオススメです。
以下それぞれのきっぷについて詳しく紹介します。
- ◆「東急西武線まるごときっぷ」
- ・発売箇所:東急線各駅の券売機(渋谷駅、世田谷線・こどもの国線各駅を除く)
・発売・利用可能日:毎日利用可。発売は当日の始発~19:00まで。事前購入は出来ません。
・発売元HP:東急電鉄HP
・効力など:
東急線各駅から渋谷までの往復に加え、東京メトロ副都心線渋谷~池袋~小竹向原の区間と西武線の多摩川線を除く全線が1日乗り降り自由となる切符です。(東急線内は途中下車できません)
別に特急券を購入すれば、特急「レッドアロー」にも乗車出来ます。
この切符の最大の利点はなんといってもその価格設定です。たとえば横浜駅からだと1830円となりますが、Suica・PASMO利用の通常運賃だと東急東横線横浜~渋谷が267円、東京メトロ副都心線渋谷~池袋が195円、西武線池袋~西武秩父が772円で片道合計1234円、往復だと2468円なのでただ往復するだけで638円もお得になります。西武秩父~池袋の特急料金が640円なので、片道は特急を使ってもSuica・PASMOの通常料金とちょうど同じ金額で済む、という計算になります。
ここまで大きく割り引かれるので、東急沿線在住の方は日帰りの場合迷わずこの切符を選択して問題ないと思います。(※宿泊する場合、および龍勢祭り当日以外に龍勢会館までバスで往復しようと思っている場合は「秩父漫遊きっぷ」の方が安い場合があります。)
東急沿線でなくても、例えば神奈川県内の東海道本線、横須賀線、京急線沿線など、秩父に行くとき横浜駅を通過するエリアの方もほぼこれ一択でしょう。
それ以外の地域からの出発でも活用のチャンスがある場合も有ります。最も安いのは田園都市線池尻大橋駅、東横線代官山駅、中目黒駅からで1610円となりますが、これは副都心線渋谷~池袋片道195円、池袋~西武秩父往復1544円の合計だけで既に元が取れる計算になります。従って、行きにこれらの駅にわざわざ寄り道してから秩父へ向かう、という選択肢もとれるかもしれません。
さらには、名古屋・大阪方面から東海道新幹線を使って遠征してくるという場合でも、新横浜で新幹線を下車後、横浜線で隣の菊名駅へ行けば東急東横線に乗り換えられますので、1800円でこの切符を購入できます。最短ルートよりどれぐらい安くなるのか、また時間がどれだけ余計にかかるのかは出発地によって異なりますので一概には言えませんが、計算してみる価値はあるかと思います。
このきっぷのもう一つの利点として、西武線全線が乗り降り自由になる点が挙げられます。
「あの花」エリアと「ここさけ」エリアの行き来に西武秩父~横瀬の一駅だけ乗車するのにももちろん使えますが、西武線の沿線には「あの花」「ここさけ」以外にも多数のアニメ舞台が存在します。「君嘘」の練馬・大泉や「ヤマノススメ」の飯能なんかは最近の代表的なところでしょうか。秩父へ行く途中、あるいは帰り道に途中下車してこれらの舞台に寄り道しする、という行程も可能になります。
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- ◆「秩父漫遊きっぷ」
- ・発売箇所:西武線各駅の窓口(小竹向原・高麗~西武秩父駅間・拝島・多摩川線の各駅は除く) ※券売機では買えません
・発売、利用可能日:毎日利用可。発売は利用開始の1ヶ月前から。当日でも購入できます。
・発売元HP:西武鉄道HP
・効力など:
出発駅から秩父方面への往復+高麗駅~西武秩父駅間が連続する2日間乗り放題+クーポン券「漫遊まる得クーポン券」がセットになったものです。
別に特急券を購入すれば、特急「レッドアロー」にも乗車出来ます。また、「龍勢会館」を含む沿線の観光施設や食事処など協賛施設での割引もありますので、上手く使うといろいろなところで得をすることが出来ます。(対象施設は西武鉄道HPか購入時にもらえるパンフレットでご確認ください。)
価格は池袋駅から1900円と、ICカード往復の1544円より356円高い設定になっていますので、付属の「漫遊まる得クーポン券」をいかに活用するかがこのきっぷを利用する上での鍵となってきます。
「漫遊まる得クーポン券」は(1)西武秩父駅からのレンタカー割引、(2)秩父ゾーンのバス2日間フリーパス、(3)西武秩父仲見世通りのお食事・お買物券(640円分)のいずれかと引き換えることができ、用途に合わせた使い方ができます。「あの花」「ここさけ」探訪の場合、クーポンの利用先は(2)のバスフリーパスか(3)の仲見世お食事・お買い物券のどちらかが特に使い勝手がよいと思います。
まずバスフリーパスの場合ですが、これは吉田の龍勢会館までバスで往復する予定の人にはとてもお勧めの選択肢です。龍勢会館まではかなり距離が有り、運賃は片道(ICカード利用)で西武秩父駅前から515円、秩父駅前から470円、秩父橋から410円、尾田蒔中学校(秩父橋の近く)から380円となっていますので、片道乗った時点で既に元が取れている計算になります。さらには、龍勢についての展示が行われている龍勢会館の入場料も「漫遊きっぷ」を提示すると割引(300円→250円)になるのでなおお得です。
そこまで行かない場合でも、このページに掲載したバス路線図の範囲内だと西武秩父~秩父橋が195円、秩父駅~秩父橋が175円、西武秩父・秩父駅~深沢(ここさけのコンビニ付近)が175円ですので、2回以上バスを使えば通常料金よりは安く済ませることができます。秩父で1泊して何度かバスに乗る、というプランの時は前述の「東急西武線まるごときっぷ」は使えませんので、この「漫遊きっぷ」が威力を発揮することになるかと思います。
なおこのバスフリーパスは利用開始前に西武秩父駅前の営業所での引き替えが必要です。営業時間外は運転手が直接引き替えの対応をしてくれるそうですが、電車からの乗り換え時間が少ない場合はご注意ください。特に龍勢会館行きは本数がとても少ないので余裕を持ったプランを建ててください。
もう一方の仲見世お食事・お買い物券ですが、こちらは西武秩父駅脇にある「西武秩父仲見世通り」で640円分(こどもは320円分)の金券として利用できるクーポンになります。秩父名物「わらじかつ」を食べられるお店もありますし、お土産屋では秩父限定のあの花グッズを扱っている店が何軒もあります。おつりは出ませんが、これらを買ったり食べたりしたら640円ぐらいはすぐ越えるので気にしないで大丈夫かと思いますw
ただし、2016年1月より仲見世通りはリニューアルのためほとんどの店舗が閉店の予定です。(再オープンは2017年春予定)
この期間中のこのクーポンの取り扱いがどうなるかは不明ですが、このクーポンを利用してあの花グッズを買える店がなくなってしまう可能性もありますのでご注意ください。(何か分かり次第追記したいと思います。)
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- ◆土休日回数券
- ・発売箇所:西武線各駅の券売機、または窓口
・発売、利用可能日:土曜、日曜、祝日と12月30日~1月3日の期間中のみ利用可。販売は毎日。有効期間は発売日より3ヶ月。
・発売元HP:西武鉄道HP
・効力など:
回数券の土曜休日限定バージョンで、指定の区間に14回(7往復)乗車出来るきっぷです。
別に特急券を購入すれば、特急「レッドアロー」にも乗車出来ます。
これは同じ人が14回利用しなければならないというわけではなく、複数人でシェアすることも可能。従って6-7人グループで往復する場合は普通のきっぷやICカードよりもお得になります。
価格は14枚セットで紙のきっぷ10枚分の値段ですので、池袋~西武秩父の場合1枚当たり7800円÷14=557円、往復で1114円となり、ICカード往復(1544円)よりも430円お得になります。6人グループの場合でも、2枚余ることになりますが、割り勘すれば一人当たり7800÷6=1300円でまだ244円お得。残った2枚も、有効期間は3ヶ月間有るので誰か一人がもう一度行くときまた使う、なんてことも出来ますw
ただこの手が使えるのは全員が西武線内は同じ区間を移動する場合のみです。西武線の途中で合流・解散するのもやってやれないことはないですが、あまりお得でなくなってしまう場合が多いかと思います。オフ会などある程度人数を集めて、みんなまとめて池袋から秩父へ行くようなときには選択肢の一つとなるかもしれません。
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- ◆株主優待乗車券
- ・発売箇所:街の金券ショップ
・発売、利用可能日:毎日利用可。
・効力など:
本来は西武鉄道の株主に配布される「株主優待乗車券」ですが、街中の金券ショップに行くと一般向けに販売されていることがよくあります。購入後は特に利用に制限はなく、普通の紙のきっぷと同じように自動改札機に投入すれば、1枚につき1回、どんな区間でも利用することが出来ます。
別に特急券を購入すれば、特急「レッドアロー」にも乗車出来ます。
金券ショップでも店によって取り扱っている場合といない場合がありますが、西武線沿線の店舗は扱っている場合が多く、他にも東京23区内、横浜、川崎、千葉など近郊各地でも時折売られているのを見かけます。価格も店によって異なりますが、概ね580円前後がよくある値段かと思いますので、池袋から秩父に行くのでしたら往復で350~400円程度はお得になるかと思います。その他西武線の途中から乗車する場合、損はしないラインは西武秩父から見て所沢より2~3駅先、具体的には池袋線清瀬駅、国分寺線・拝島線小川駅、新宿線久米川駅、入曽駅あたりになりそうです。(これらの駅~西武秩父は片道IC運賃597円)
安く買うコツは、西武線沿線からある程度離れたエリアの金券ショップを探すことです。西武線沿線だと扱っている店は多いのですが、買う人も多いので値段設定は高くなりがちです。管理人の利用経験上、御徒町駅や横浜駅周辺のショップでは比較的安く販売されていることが多かったので、その辺りを狙ってみるとよいかと思います。
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- ◆「秩父路遊々フリーきっぷ」「ぶらり!秩父・長瀞おでかけきっぷ」
- ・発売箇所:「遊々フリーきっぷ」=秩父鉄道各駅、「ぶらり!~」は寄居駅のみ
・発売、利用可能日:土曜、日曜、祝日と年末年始、春休み、GW、夏休みなど観光シーズン期間中の毎日(秩父鉄道HP参照)。発売は利用当日のみ。事前購入は出来ません。
・発売元HP:秩父鉄道HP
・効力など:
今までは西武線関連のフリーパスを紹介してきましたが、秩父鉄道でも「あの花」「ここさけ」探訪に使えるお得なきっぷが発売されています。
「秩父路遊々フリーきっぷ」は1440円で秩父鉄道全線(三峰口~秩父~寄居~熊谷~羽生)が一日乗り放題になるきっぷです。熊谷~秩父の片道運賃が860円なので、この区間をただ往復しただけでも280円お得になります。熊谷駅あるいは羽生駅から秩父鉄道に乗ってアクセスする方には利用価値の高いきっぷかと思われます。
「ぶらり!秩父・長瀞おでかけきっぷ」は寄居駅のみの発売ですが、長瀞~秩父~三峰口間の一日乗り放題に寄居~長瀞の往復が付いて1030円です。こちらも寄居~秩父単純往復(1340円)よりも310円お得な設定になっています。東武東上線の埼玉県内や八高線沿線などからアクセスする場合はこちらの方が良いかも知れません。
利用可能日に制限はありますが、土日祝日に加え平日も学校の春休み、夏休み期間中は毎日使えますし、その他も芝桜シーズンや紅葉シーズンなど、なんだかんだで使える日にちは多く設定されています。詳しくは発売元HPでご確認ください。
どちらのきっぷも別に急行料金、SL料金を支払えば、急行「秩父路」、「SLパレオエクスプレス」にも乗車出来ます。また、「龍勢会館」を含む沿線の観光施設や食事処など協賛施設での割引もあります。詳しくは秩父鉄道HPでご確認ください。
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「あの花」「ここさけ」秩父舞台探訪シリーズ
あの花 Part 1 (5話放送後訪問)|
あの花 Part 2 (8話放送後訪問)|
あの花 Part 3 (10話放送後訪問)|
あの花 Part 4 (最終話放送後訪問)
あの花 Part 5 (長瀞など)|
あの花 Part 6 (龍勢祭り)|
あの花 Part 7 (再放送版OP)|
あの花 Part 8 (劇場版)
心が叫びたがってるんだ。 舞台探訪(聖地巡礼)
あの花&ここさけ 秩父探訪お役立ち情報NEW!!
更新履歴
初回記入:2015.12.29